医薬品としてのファージ製剤の基準の枠組みが提示されました

「薬局方（やっきょくほう）」とは、医薬品等の品質、有効性及び安全性を確保するための規格基準書です。

「欧州薬局方」は、ヨーロッパ全域で使用される医薬品および医療関連製品の品質を確保するために設けられたものです。さらに「欧州薬局方」は、「米国薬局方」、日本の厚生労働大臣が定めた「日本薬局方」とともに、３大薬局方として世界で広く使用されています。

これは世界で初めて、ファージ療法のための製品の製造と管理に必要な内容が記載されたものです。

また、「代替の生産および管理方法の使用を排除しない」という発展中の分野に対する柔軟性を含んだ内容となっています。

今回の発行に先立ち、例外的にEDQM（欧州医薬品・医療品質総局）のウェブサイト上でテキストの先行公開を行なっていたのですが、これもファージ療法への関心の高さを示しています。