美しい母の定義 マドレヒストリー【1】

マドレヒストリー【1】
マドレボニータ法人化10周年の節目に歴史を振り返ります。

【1】「美しい母」を定義するプロセス

マドレボニータとは、スペイン語で美しい母の意。ここでいう美しさとは、表面的な美のことではなく、母となったからこそ直面する人の美しさも醜さも包摂できるような、清濁併せ呑んだ美しさを追究したいという思いを込めてこの名前をつけました。

この言葉は説明が必要で、ママになってもキレイ、といった表面的な価値観とは一線を画すのだということを、たびたび伝えてきました。

じゃあ、マドレボニータの定義する美しい母ってどんな人のこと？と問われた時に、私たちはこんな言葉を持っています。

マドレボニータが定義する「美しい母」とは
* 親となったことをきっかけに
* 自分自身の生き方に向きあい、
* 人としての真の美しさを
* 追求しようとする人のこと。

そして、ここがトリッキーなのですが、「美しい母」を増やすことだけがマドレボニータのミッションなのではない、ということです。

では、マドレボニータのミッションは何なのか？それは
「美しい母」文化の追究
です。

そのことは、スタッフ、インストラクター、会員さん皆が共有しています。そこに共感して応援してくれる会員さんもたくさんいます。

美しい母文化とは何か？
それは、
　「美しい母」たちの力がコミュニティや多世代に開かれ循環すること
です。

「美しい母」「美しい母文化」
の定義は2013年につくられました。
これは私が起草したのではなく、スタッフやインストラクターとともに約半年間の時間をかけて、いくつものステップを踏んで、みんなで生み出した定義です。

産後ケア教室という現場で、ああなんて美しいんだろう、と感動するような経験をいくつも積み重ねてきたインストラクターたち。その美しい人たちの佇まい、美しい瞬間、そのエッセンスは何なのか？ということをみんなで出し合い、話し合った半年間。

そのプロセスが動画リストに残っています。

動画を見ると、その時の活発なディスカッションの様子がいまだ色褪せず、再現されています。美しい母文化とは何か？ということを、言葉にしていきました。

理念は抽象ではない。具体的な現場から立ち現れてくるものである。その現場から立ち現れてくる理念を持ち寄り、形にしたのが、この美しい母と美しい母文化の定義なのです。