感性を病気とは全く違う視点で捉えることはきっと大きな力になる

＜小畑亮吾さんから応援メッセージを頂きました＞

小畑くんは、私の中で、見えているけど、ポジティブに生きている、妻のキスミワコと並ぶ代表のような人だ。

彼は音楽家で、東京時代に出会った。でも東京にいた頃よりも、私が、瀬戸内に移住してから方が会っている時の密度や、気持ちの距離が近い気がする。彼の感性は鋭い。だから、すこし近寄りがたくもあった。この数年で、やっと小畑くんの存在の近くに来れた気がする。自分の感性が、鋭くなったかは、わからないけど、他者が持っている感性や、直感、脳力を嗅ぎ分ける力は、少しだけ備わったかも知れない。そして、小畑くんの感性は、確実に不思議なものを見ている。

彼は、自分の体験をまるで、噺家が怪談話でもするように粋に語ってくれる。恐くもあるし、優雅な体験にも感じる。自分の体験を信じていて、しかも少し俯瞰しているように語ってくれる貴重な存在だ。彼は、映画や、ファンタジーの世界が大好きだからこそ語り得る、大人でも、子どもでもない境界線の上で世界を語っているのかも知れない。そんな視線や気持ちは、小畑くんの音楽にはよく現れている。その音は体験した世界を可視化したように奇妙で、恐ろしくもある。それが、優しく洗練された、まったく相反する音と、とけあい空気を振動させる。小畑くんは決して恐れない。現実や空想の入り混じった世界そのものを。それが、ポジティブに生きていて、素晴らしい音楽を創造している理由だと個人的には思っている。

そして「めにみえぬものたち」のテーマを友達がこんなに理解してくれていることが嬉しい。やっぱり小畑くんの感性は鋭い。

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目に見えないものが見える人、見えない人がいるとしたらぼくはきっと見える人の方に入る。見える人にとって、それが存在するかどうかは最初から議題にもならない。だってそこに在るのだから。

物語と呼ばれる物は時折、目に見えないものの大切さを教えてくれる。でもそれはあくまでファンタジーであって現実の話じゃない。実際に見える人たちがどうやって生きていけばいいかは教えてくれないし、現実の話になった途端、物語の中にいたような冷酷な大人が幅をきかせる。大樹さんはきっとそこに明確な線を引かない。

統合失調症の方は意外と身近にもいる。その感性を病気とは全く違う視点で捉えることはきっと大きな力になる。そしてそれを無料で配布しようとしている。この無料っていうのがすごい。勇気を持って踏み出した支援者の方の力で、全く知らなかったり、興味を持ってなかった方にさえ偶発的に届く可能性となるのだから。

でもこれは統合失調症だけの話ではない。「めにみえぬものたち」は一つの家族の話だ。同じように家族をもつたくさんの方に届きますように。

小畑亮吾  音楽家/カフェオーナー

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小畑くん！ありがとう！メッセージ嬉しいです！！