
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 723人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
クルドの若者が見た日本②「入管で植え付けられた絶望、苦労の末の大学進学」 (全5回)
400人以上にお申込みいただき、大きな反響があったクルド人の若者・メルバンさんの体験談を、講演録のかたちで5回に分けて掲載します。
5日間毎日一話ずつアップします。
今回は第二回、メルバンさんが高校に進学してからのお話しです。どうぞお読み下さい。
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第2回 入管で植え付けられた絶望、苦労の末の大学進学

高校入学後、自分で入管に出頭するようになって
16歳の誕生日以降は仮放免者本人が難民申請の手続きなどを行う必要があります。それまでは代わりに両親がやってくれていましたが、私も自分で入管に出頭するようになりました。
初回は日常生活や、学校生活、健康状態などについて多数の質問をされ、全て答えました。お父さんが過去に収容されたことを恐れていたので、できるだけ礼儀正しくすることを意識して全ての質問に答えました。
その後、入管職員から「日本で学校に行っても在留資格がないから時間の無駄、お金の無駄だから国に帰りな」と言われました。
この時はショックを受けました。
16歳は初めて自分の置かれている状況をちゃんと理解する年齢だったのですが、あまり知らずに入管に出頭したらこのような言葉を言われ、できるだけ失礼のないように全ての質問に答えていたのに、なんでこんなことを言われるのかと驚きました。
その後、入管職員から就職や他県への移動が禁止されていること、そして私がサッカー選手になりたいという夢があったのですが、どんなに努力しても仮放免だからサッカーチームに入ることは就職になるので不可能と言われ、すごく驚きましたし、ショックを受けました。
なぜそのように言われたのかを疑問に思い、怒りを覚えました。
その後に少し考えて、成績を上げて成績を持っていけば認めてくれると思い、良い成績を取るために勉強しました。
その時期サッカーもしていましたし、勉強もしていて、睡眠が5時間とか4時間の日もありました。
結局この時期に2回ほど倒れてしまって病院に行っていろんな検査をして、合計で10万円以上支払い、改めて仮放免者としての自分の置かれている状況を痛感させられました。
高校一年生が終わる出頭日に成績表を持って行きました。
本当に自信がすごくあって、8と9と10しかなくて、これでやっと認めてもらえると思って入管に持って行きました。
その時にも入管職員に「どんなに頑張っても無駄」と言われました。その後、私自身も「どんなに頑張っても無駄」と思い込んでしまい、サッカー選手になりたいという夢を諦めて退部しました。

サッカー選手という夢は、自分のクラスメイトに誇りに思ってもらいたいし、家族に裕福な暮らしをさせたいし、本当に私にとって生きる一つの希望になっていました。
朝、昼、夜、部活が終わってからもサッカーの練習、テレビも全部サッカー関係で、本当に私にとって生きる希望だったんです。
でも高校3年生でスカウトが来ても就職が禁止されているのでプロチームに所属できないっていうことを分かっているので、そうしたらもう立ち直れないと思って高三までの間に違う希望を見つけるために高一でサッカーをやめました。
この年は大きなサッカーの国際大会があって、学校でも皆サッカーの話をしていたので、本当に辛かったです。
将来サッカー選手になれないんだって自分で分かった上で、目の前に憧れの選手が試合している様子とかを見るとすごく嫌な気持ちになって、部活も始まる前にすぐに家に帰っていました。
結局、友達関係にも影響しました。
サッカー部を辞めたことで、同じチームの人に「なんで部活をやめたんだ」と言われて、私は仮放免者の状況を説明したんですけど、みんな「日本にそんなのいるわけないでしょ」「やる気がないんでしょ」と言われて、友人関係に影響しました。
退学も考えたんですけど、退学すればそれまで支えてくれた人々や両親の思いを裏切ることになってしまうから高校に通い続けました。
たくさんの方に支えてもらってやっと入学できた高校ですし、両親は(小学校)低学年で学校を辞めざるを得なかったんですけど、自分たちの子どもたちには満足するまで教育を受けてほしいという気持ちがすごく強くて。
たくさんの借金がある状況の中でもその気持ちを裏切りたくないと思って高校に通い続けました。
大学受験
大学受験においても、いくつか問題点が生じたので少しお話をしたいと思います。私は高校の時に難民について学びたいと思い、進学を決定しました。
その理由は、弟2人もサッカー選手になりたくて子どもの頃からサッカーをしているんですけど、私みたいにならないで欲しいという気持ちが強かったんですよね。
私は夢を諦めて、希望を失って何をしても楽しくない。
今も例えば大学を経ていい仕事についても成功しても、結局サッカー選手という夢を諦めたっていう後悔が一生残る気がします。
その気持ちを兄弟が味わってほしくないと思って、自分が学んで弟達が同じ年になった時には在留資格を持っている状況になってほしいと思い、また難民の様々な映像を見て、難民キャンプなどで役に立ちたいと思って進学を決定しました。
行きたい大学がたくさんあったんですけど、結局、仮放免なので電話しても受験は控えてくださいと言われ、全然受け入れてくれる大学がありませんでした。
最終的に、現在通っている大学が受け入れてくれました。
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サッカー選手になりたかったというメルバンさんの言葉、一見子どもがよく持ちそうな夢だなと思ってしまうかもしれませんが、実はよく聞いてみると、周りの友人から誇りに思ってもらえるような人になりたかった、家族を経済的に助けたいという思いが根底にあったとのことです。
勉強もほぼ完ぺきに頑張っても入管職員に馬鹿にされたという経験には胸を打たれます。
ただそこにいるだけで尊重され、「あなたはここにいていいんだよ」と、地域や社会が丁寧に伝えてあげられればメルバンさんのように悲痛な思いをする海外ルーツの子どもたちも少なくなくなるのではないかと考えます。
私たちは、地域で子どもたちが心の拠り所にできる、言語の壁だけではなく心の壁も乗り越えられる日本語教室を目指しています。
どうぞご支援頂けますと幸いです。
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