
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 723人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
クルドの若者が見た日本③「仮放免者の制約」 (全5回)
400人以上にお申込みいただき、大きな反響があったクルド人の若者・メルバンさんの体験談を、講演録のかたちで5回に分けて掲載します。
5日間毎日一話ずつアップします。
今回は第3回、メルバンさんが大学に進学する際の障害と他の大学生とは違った大学生活になってしまった理由について。どうぞお読み下さい。
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第3回 仮放免者の制約

住民票が無い
両親は二人とも病気があって手術もして、病院に100万を超える借金があって、その状況で私が大学に通うのはどうかという思いがありました。奨学金も成績とか他の条件は満たしていたんですけど、申し込みの時に住民票が必要で、仮放免者は住民登録できていないことを理由に奨学金を借りることもできず、入学自体を諦めかけたんですが、その時に叔父が大学の授業料を全部支援してくれました。
県外移動の制限
大学では国際関係や難民などについて学んでいます。仮放免であることは友人関係にも大きな影響を与えていました。大学1年生の時には、みんなで一緒にご飯行くとかどこかに行くことができませんでした。私は埼玉県から東京の大学に通うことになったんですけど、大学に通うまでの道しか行っちゃいけなかったので、友達にどこかで遊ぼうって言われてもできませんでした。友達の中には「大丈夫、バレないでしょ」っていう人もいたんですけど、私は結構職質されたことがあって、そのたび仮放免許可書を見せるんですよね。警察の方はしばらくそれを調べて、30分とかずっと入管に連絡したりして、何とか解放してもらえるんですけど、もし通学路以外で職質があったらダメですし、結局裁判にも影響するので、私はもう学校以外の理由で県外には出ないようにしていました。そのことが友達作りにもかなり影響を与えてしまいました。
保険証が無い生活
保険証がない生活についても少しお話をします。私の両親には持病があって、母は19年に鼻を手術して、父は20年に片耳を手術しました。保険証がないため全額負担になるんですけど、就労も禁止なので支払いが本当に困難でした。
お父さんの病気は元々そんな大きい病気ではなくて、片方の耳の鼓膜が破けてしまって、早めに病院に行けば大きな手術をしなくて済んだんですけど、医療費を恐れて病院に行かずに放置して、結局脳に障害がでるまで大きな病気になってしまいました。それで手術することになったんですけど、大学病院でしか手術できないと言われてしまい、片耳だけで116万円もかかりました。
私のお父さん以外にも、仮放免のクルド人の多くは多額の医療費を払えないから、それを理由に病気やけがを放置し、悪化させてしまいがちです。
日本にいるクルド人
もう少し日本にいるクルド人についても話したいと思います。長期にわたって日本に滞在し、日本を第二の母国と思うクルド人もたくさんいます。私もその1人です。
その一方で、日本人に対して良くない印象を持っているクルド人もいます。これは入管職員の態度が原因です。叫ばれたり、嫌な言葉を言われることがよくあって、例えば名前が書けない外国人に対して「名前!」って何回も叫ぶんですよね。Google翻訳で「名前」と書けば意思疎通できるはずなのに、何回も「名前!」って叫んで子どもを叱ってるように見えて、その時は同行していた私が翻訳したんですけど、その時に入管職員にも少し睨まれて、その態度にはすごく驚きました。
私は他にもっと素敵な優しい日本人の方がいっぱいいると分かっているので問題ないんですけど、日本に入国して初めて1年も経たずに入管に行くことになった人たちは、入管職員の態度を見て少し(日本人全体に)良くない印象を持ってしまうことがあります。
クルド人の子どもは、学校に行きたいと思っていてもいけないクルド人が多いですが、現在は高校とか大学に進むクルド人の数も増えています。その背景には、日本語教室などの活動を実施しているクルド支援団体の皆様の影響が少しあります。
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みなさん大学の授業が終わったあと、何をして過ごされていましたか?
バイトにいったり、友達とご飯を食べたり、家に遊びに行ったり、それぞれに過ごされていたのではないかと思います。しかし仮放免者にとっては、就労はできませんし、目的以外の県外移動は制限されているため気軽に友人と遊びに行くこともできません。
また、職務質問をされることが度々あるというのも、外国にルーツを持つ若者たちからよく聞く話です。「外国人風の外見」をしているという理由だけで犯罪者予備軍とみなし、職質を濫用する警察の姿勢は近年世界各国で問題視されてきており、日本でも身近なところで起きてしまっている実態があります。
斯様な環境が生み出す生きづらさについても、メタノイアでは今後セミナー等の機会で、皆さんと学びを深めていきたいと考えています。
参考記事:
https://www.tokyo-np.co.jp/article/321377
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