
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 723人
- 募集終了日
- 2024年10月31日
クルドの若者が見た日本①「来日、父の収容、不登校」 (全5回)
400人以上にお申込みいただき、大きな反響があったクルド人の若者・メルバンさんの体験談を、講演録のかたちで5回に分けて掲載します。
本日から毎日アップします。どうぞお読み下さい。
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第1回 来日、父の収容、不登校
私は約13年間、仮放免者として生活してきました。その間の経験と現在についてお話をしたいと思います。

来日について
私は2011年、母と一緒に来日しました。
父は私がまだ1歳半の頃に来日したので、それまで父と会うことはなかったです。来日してお父さんとの生活が始まりました。
私は来日して3ヶ月後に小学校に通うようになりました。当初は日本語能力が0で、学年で1人だけの外国人であったこともあって少し怖がられていました。
最初は私も日本語が話せませんでしたし、友達になることができず、時間が過ぎていました。
そのある日に、友達がお昼休みにサッカーをしているところに1人が手を引っ張ってくれて私をゴールに置いてくれました。
その時にサッカーのやり方をジェスチャーで教えてくれて、まずパスやシュートを教えてくれました。その後に色々日本語を教え始めて、毎回サッカーに誘うようになってくれました。
教室の中でも「メルバンに日本語を教える」というブームが流行って、みんなが私に日本語を教えてくれました。それもあってサッカーにすごい感謝をしています。クラスメイトはサッカーが大好きで、サッカー選手を見ている時は目がキラキラしていました。
父の収容
私が来日して1年も経過していない頃に、私のお父さんが入管に収容されました。
こちらが入管収容所の面会室の写真になるんですけど、何回も面会に行ったので今でも覚えています。
来日1年後というのは、ちょうど私が日本語を覚え始めて友達が増えて、日本の生活に慣れた頃だったのですが、その時にお父さんが収容されて約3か月会えなくなってしまいました。
私と母は経済的な理由により、知人が住んでいる町に転居し、学校も転校になりました。
転校先では、私のお父さんが収容されたことを周りに知られて、その時期は特に「外国人が収容される=犯罪者」とか、人を殺したとか、そういう印象が強くて。
私自身もお父さんが犯罪者だと思われて仲間はずれにされることが増えました。
例えば話しかけても無視されるとか、プールでバディを組む時もみんな嫌だと言ってきたり。その理由は私ではなく、「犯罪者の息子」ということで断られたことが結構ありました。
給食の時にも私が他の子と机を合わせると私の机を押すとか、仲間はずれにされることもありました。
学校に行くこと自体が嫌になる経験でした。
前の学校では、外国人だから目が大きいとか鼻が高いとか、保護者に褒められることがあって、それって子どもからしたらすごい嬉しいものなんですけど。
授業参観のお昼休み時間に後ろに行こうとしたら、1人の母親が自分の息子に対して「あの子のお父さんは悪い人だから遊ばないで」と言っているのが聞こえました。
これは当時すごいショックだったので今でも覚えています。
私自身もお父さんが収容されたことを理解できず、悪いことをしたと思ってしまっていたので、精神的にはだいぶ辛い時期を過ごしました。
父の収容をきっかけとする不登校
授業参観の後、学校を休みがちになりました。1ヶ月間で学校に5日も行かない状況でした。
お母さんも精神的にだいぶ辛い時期で、持病も持っているので、私が学校に行かないとそれもストレスになってしまうと思いました。
だから、朝になると登校班から抜けて学校の近くにある公園で下校時間まで一人で遊んで、下校時間になったら家に帰っていました。
お母さんはその当時日本語があまりできなかったので、先生から電話があっても私が通訳に入ってお母さんに嘘をついてしまうこともあったんですけど。
勉強自体はすごく好きで、授業が嫌いとかではなく、話しかけても無視されるし、誰も遊んでくれない。
それがもうすごい嫌で、学校に行かないようにしていました。
お母さんがその様子の私を見て、やっとお父さんが犯罪者ではないことと仮放免の話を少ししてくれました。
まだ小学生だったので仮放免ということは全ては理解できないんですけど、お父さんが犯罪者ではない事っていうのを知ってすごく嬉しかったというか、私にとっては本当に大きい情報でした。
トラウマと転校
お父さんは約3ヶ月間収容されて、その後私たちのもとに戻りました。
私も学校を再開し、お父さんが犯罪者ではないことをクラスメイトに説明し、理解を得ました。
この時はお父さんにも学校に来てもらって、お父さんもクラスメイトに挨拶をして、そこでやっとクラスメイトも理解してくれました。
それ以降は近づいてくれるクラスメイトも数人いたんですけど、私の気持ち的にはすごいトラウマだったので、もうその学校には行きたくないってなってしまって、最終的に日本に来て最初に暮らしていた町と小学校に戻ることになりました。
お父さんの入管への出頭日はだいたい朝5時半ぐらいに起きて家を出るんですけど、私も起こして鍵を渡してくれるんですよね。帰りが遅くなるかもしれないから。
そういう日は毎回「捕まるのかな」とか、前回家に帰ったら、お母さんが泣いててすごいひどい状態だったので、また家に帰ったらその光景なのかなと思って、お父さんの出頭日は毎回家に帰るのがすごく不安でした。
サッカー選手になる夢
中学校でもサッカー選手になるという夢を叶えるために毎日練習し頑張りました。もちろん高校入学後もサッカー部に入部しました・・・
「第2回 入管で植え付けられた絶望、苦労の末の大学進学」へ続く >>
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メルバンさんはサッカーを通じて友人をつくったことで、友人から日本語を学ぶ機会に恵まれました。しかし皆にこのような機会が与えられるわけではありません。
イベントの後半(第5回で掲載予定)で、メルバンさんはメタノイアの教室で働きながら「自分が小学生の時にこんな教室があればよかったのに」と現在の心情を吐露されています。
「友達ガチャ」でなく、仕組みとして子どもたちを支える日本語教室にぜひご支援を寄せていいただければ幸いです。
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クラウドファンディングに挑戦中!
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みんなでつくる、いっしょに生きる。「いつもあいてる」日本語教室

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ギフト
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