サラちゃん、もう何も心配しないで！悲劇を乗り越えて～必ず幸せになろうね

能登半島地震被災猫の第５便として、

私たちがいしかわ動物愛護センターから引き出して６月１９日に東京に連れて帰ってきたサラちゃんのことをご紹介したいと思います。

 

サラちゃんは、能登半島中部の飼い主さんが被災して、４月中旬に石川県に引き取られました。

飼い主さんによれば、女の子、推定１歳、猫エイズウイルス陽性。

室内及び屋外で生活していたとのことでした。

 

 

いしかわ動物愛護センターで収容されてから１か月後の５月２６日、

サラちゃんが子猫を出産しました。

不妊手術が行われないまま放し飼いをされていて、

センターに収容時、すでに妊娠していたのです。

 

サラちゃんは、３頭の子猫を出産しましたが、そのうちの1頭は死産。

 

さらに翌日には高熱を出し、苦しみ始めました。

 

サラちゃんの体内に死産の胎児が残っていることがわかり、開腹して摘出。

なんとか一命をとりとめたのです。

 

子猫たちは、地元のボランティアが預かり人工哺乳で育てました。

 

私たちがセンターでサラちゃんと会った時、

痛々しいほど小さくて痩せていて、

それでも人が大好きで私たちにゴロゴロ・スリスリしてくる姿に涙がでました。

 

 

サラちゃん、痩せて毛づやが悪く、健康状態に問題がある様子でした。県内では譲渡の見通しが厳しいとの話を聞き、連れて帰ることを決めたのでした。

 

東京に到着して、動物病院に搬入。

アレルギー症状とみられる、首、左腕、内腿の傷があり、なめてしまうため、しばらくエリザベスカラーを付けることになりました。

出産後、感染もあり発熱、子猫たちに哺乳することもできなかったからでしょう、乳腺のあたりと鼠経リンパ節に腫れがみられました。耳の汚れがひどく、悪化しないよう経過観察することとなったのでした。