猛暑の廃棄物埋立処分場で──マダニ感染症と熱中症、2つのリスクの中で命を救う

【現場から戻りました】

 

今日の東京は35度超え。

熱中症警戒アラートが出る中、私たちは廃棄物埋立地の捕獲現場に入りました。

 

 

 

コンクリートの照り返し、影ひとつない炎天下。
この暑さでは、いつもならフードに群がるアリさえ姿を見せません。

それでも、あの場所に取り残された子たちは、必死に生きています。

 

今日も、警戒心の強い猫たちに向き合うため、
捕獲器をいくつも用意し、アジの開きなど匂いの強いフードを使って挑みました。

 

 

▲捕獲名人のボランティアの東さんがヘルプに来てくれました

 

なんと！設置した捕獲器に1頭がトラップイン！

ここのところゼロが続いていたので、本当にうれしい。

もう1頭の茶トラが走り去る姿も見えましたが、今回は保護には至らず。

 

 

 

 

捕獲できた子は、車内の涼しい空間に入ると、
「……ここ、なんか違う？」とでも感じたのか、少し力を抜いたように見えました。
そのまま病院へ搬送。
まずは体調のチェックと、初期のケアを受けます。

 

 

そして、今日の現場ではもう一つ、大きなリスクがありました。
それは「マダニ」です。

この季節、草むらやフェンスの陰などにひそむマダニ。
先日も、SFTS（重症熱性血小板減少症候群）で獣医師が亡くなるという衝撃的なニュースがありました。

 

私たちも、長袖・長ズボン、虫除けスプレー、
靴下をズボンの中にしまって隙間をふさぎ、徹底的に対策。
熱中症だけじゃない。マダニもまた、命を脅かす存在です。

 

 

こんな過酷な環境の中でも、保護しなければならない命がいます。

このクラウドファンディングが、医療費や活動費を支え、

私たちが現場に立ち続ける力になっています。

いよいよ、クラウドファンディングも後半戦が始まりました。

どうか、この一歩を、また次の命につなげる力に変えてください。