藻谷浩介さんからメッセージが届きました！

【２０１９年６月２日の出逢い】

2019年6月、私たちは恒例の「学校蔵の特別授業」(注）を終えた翌日、

講師をおつとめ頂いた藻谷浩介さん等を岩首の棚田にご案内し、

そこで一緒に農家の大石惣一郎さんからお話を伺いました。

それがきっかけとなり私たちの「棚田米での日本酒造り」の構想が始まりました。

本日は出逢いの結び役でもある藻谷さんからメッセージが届きましたので、

ご紹介させて頂きます。

 

【藻谷浩介さんからのメッセージ】

佐渡市の西南端近く、真西に日本海を見下ろす丘の上。

日本一美しい夕陽が見える学校といわれた、「旧西三川小学校」があります。

由緒ある木造校舎は、今ではお酒造りを学ぶ学校「学校蔵」になっていて、

日本中、世界中から大人の生徒さんがやってきます。

同じ島内を東に30kmあまり。

真東に日本海を見下ろす急斜面に、「昇竜棚田」があります。

平地のない岩首集落の人たちが400年もかけて開いた500枚近い田んぼに、

湧き水が満ち、真っ青な日本海から昇る朝陽が当たって、

ここでしか実らないお米が取れます。

どんなに時代が変わっても、どうしても未来に残して行きたい

「旧西三川小学校」と「昇竜棚田」。

そんな思いが結晶し、このたび新しいお酒になります。

昇竜のような朝陽を浴びて育ったお米を、

夕陽を浴びる学校蔵でお酒に醸した、

世界でここだけのお酒です。

学校蔵も特区認定を受け、今年は念願の日本酒製造免許も取れました。

あなたの一献が、本物を支え、本物を支える人たちを支える。

ぜひあなたも、このお酒造りに、飲み手として参加しませんか？

 

■快晴の中、日本海を見おろす棚田にて。2019年6月2日撮影。

（左より、藻谷浩介さん、大石惣一郎さん、尾畑留美子）

 

■(注）学校蔵の特別授業について

2014年から学校蔵で毎年6月に開催している一日限りの白熱授業。

大きなテーマを「佐渡島から考える島国ニッポンの未来」とし、様々な切り口で学び合いをします。2019年は「佐渡島から考える”人が減っても出来ること”」をテーマに、藻谷浩介さん、出口治明さん（APU立命館アジア太平洋大学）、玄田有史さん（東京大学社会科学研究所教授）をお招きし、生徒として高校生から70代の方まで多様なバックグラウンドを持つ120名が参加して開催。今年の開催は中止となりましたが、2021年は開催予定です。

⇒2019年の詳細

https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/gg_school_form2019.asp

（2019年の「学校蔵の特別授業」より）

 

■お酒造りで棚田保全を応援するこのクラウドファンディングは、

8月7日まで実施致します。引き続きご関心を寄せて頂けましたら幸いです。