
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 123人
- 募集終了日
- 2025年4月25日
【第9弾】ポスト・デジタルを生きる── 佃優河 × 猪瀬暖基
本日は、DNGの卒業生でアーティストとしても活動しているお二人から、対談形式でデジタルネイチャーとの関わりを掲載いたします。ぜひご覧ください。


第1章:自己紹介と現在の活動
佃優河(以下、佃):はじめまして、佃優河です。かつてデジタル系の領域で7年ほど活動していましたが、修士課程を中退し、今は東京藝術大学で一からアートを学び直しています。主な研究は昆虫を使ったインタラクションで、ゴキブリを電気刺激で制御する「Calmbots」や、セミの鳴き声を電気的に操作して音楽化するなど、人間以外の生物との関係性を模索しています。
Calmbots: https://youtu.be/utXoQBEky3k?si=42lb_kQZoWfdu8uu
Cicada-Canon:https://youtu.be/X4QCbbYsgT8?si=uS3cSmI69sVyjeAi
猪瀬暖基(以下、猪瀬):そして僕が、その佃と一緒にシェアハウスしている猪瀬です。大学2年から5年間、落合陽一研究室に在籍してました。大学1年から人形を作り続けていて、SNSやYouTubeを通して作品を発表しています。ちなみに、家賃は僕が100%払ってます(笑)。
Youtube: https://www.youtube.com/@ins.warm.46
佃:(笑)つまり僕はヒモってやつですね。
猪瀬:居候だね。だからその分僕の制作をいろいろ手伝ってもらってる。今日もすごく重いアングルっていう造形に使う台を運ぶの手伝ってもらった。
佃:あれ合計100kg近くなかった?
猪瀬:造形に使う道具っていちいち重いんだよね。でもまあ、お互い変な生き方をしてる分、近くにいて相談できるっていうのは大きいよね。
佃:たしかに。あと、家に帰ると誰かしらが何か作ってるっていうのは刺激になるよね。僕は虫いじってるし、猪瀬は人形削ってるし(笑)。
猪瀬:粉まみれだしね、部屋が(笑)。
第2章:落合研究室での出会いと成長
佃:僕が大学1年でセミの作品を作ったのがきっかけで、アートの道にのめり込んでいったんですよね。毎週のように落合さんに作品提案しては、「佃、しね」とか言われながら(笑)、ボコボコにされつつ育ててもらった記憶がある。
猪瀬:そこまで言われてたんだ(笑)。けど、あのストレートな指導って、逆にありがたかったよね。忖度がないというか、いいものはいい、ダメなものはダメって、はっきりしてた。
佃:そうそう、だからこそ生まれたのが「Calmbots」で。ゴキブリって、生活の中で無視してるけど確かに存在してる"カーム"な存在なんだよねって気づいて、そこから群体制御をテーマにしたんだ。あれは研究と表現のギリギリを攻めた作品だった。
猪瀬:僕は大学2年のときに入ったんだけど、最初に話したのが佃さんだったよね。人形作ってるって言ったら、「お前変わってるな」って言いながらも興味持ってくれて。そのあとすぐ展示見に行こうって誘ってくれたの覚えてる。
佃:変わり者には優しいんで(笑)。
猪瀬:いや本当にあの時、変な人に救われた感あるよ(笑)。その後、「SolubleSelf」っていう水に溶ける人形を制作して、落合先生とがっつりディスカッションできたのが大きかった。先生に「就職したりしちゃだめだよ、作家にならなきゃダメだよ」って言われたの、あれ効いたなぁ。
SolubleSelf:https://youtu.be/T9cqxe_TxQc?si=m1jKKJYhNXuu4ap4
佃:それで完全に覚悟決めた感じ?
猪瀬:うん。さらに追い打ちで「Love-dle」っていうラブドールの腰を車のハンドルにする作品を作って、もう後戻りできなくなった(笑)。
Love-dle: https://youtu.be/LLaqBoRY_SE?si=cOIP6bIuTPQPsCjj
佃:完全に踏み込んだね(笑)。
第3章:デジタルネイチャーと非人間中心主義の継承
佃:僕らの表現って、自然とデジタルネイチャーや非人間中心主義の文脈に接続されていくよね。特に僕は、倫理ギリギリの生物系作品を扱ってるから、デジタルネイチャーっていう枠組みは逆にありがたい。ある意味、免罪符というか。
猪瀬:それめっちゃ分かる。最初はただ人形作ってただけだったけど、気づいたら人形という「人の形をしていて人ではないもの」っていう足掛かりから、人間の外側を考えるようになったな。
佃:展示『響き煌めく境界線』も象徴的だったよね。僕が生物、猪瀬が人形、頃安がコンピュータっていう三者三様のアプローチ。でも根底では「非人間」というテーマでつながっていた。
猪瀬:三人とも全然違うけど、だからこそそれぞれの方向性がくっきり浮かび上がって面白かったし、その上で3人の根底に落合先生の影響がある感じがしたなぁ。
佃:猪瀬の人形って、人間に似てるのにどこか空っぽで、だからこそ揺さぶられる。僕のやってる昆虫は生きてるから逆にリアルすぎて怖がられたりするけど、人間性の境界を問い直すという点では、近いことしてる気がするよ。
第4章:現在の活動と今後の展望
猪瀬:「あなたも人形展」って個展を今年の春にやりました。完全自腹で、クラファンも活用しつつ三百平米の空間を使った大規模な展示で、かなり燃え尽きましたね(笑)
あなたも人形展, Soluble Self
佃:僕も手伝ってたけど、あれは本当にすごかった。準備中に疲れすぎてタバコ吸ってたらそのまま吐いたの、人生で初めて(笑)。
猪瀬:伝説の展示(笑)。でも、「SolubleSelf」の再展示とか、あれでしかできない構成ができて、自分としても大きな意味があったと思う。会場にいた人たちのリアクションもすごく良かった。
佃:あの空間に立ってると、これまでの活動が一本の線でつながった感じがしたよ。落合先生も来てくれて、展示プランを一緒に練り直したりして、やっぱり見てもらうって大事だなと思った。
猪瀬:学生として最後の展示の機会だったから、落合先生から納得してもらえたのはすごく嬉しかったな。
第5章:文脈の伝播と次の世代へ
佃:落合さんと飲んだ時に、「俺たちの活動が、デジタル版バウハウスになればいい」って言ってたのが本当に印象的だった。競争じゃなくて、文脈を共有する仲間としてみんなでこの流れを盛り上げていこうって思えた。
猪瀬:僕もその話の流れで、自分がやってることがちゃんと伝播していくといいなって思ったんだよね。例えば「Clay Soup(クレイ・スープ)」っていうアートチームを今主宰してるんだけど、個展をやってからチームのみんながすごくやる気になってくれたんだよね。個展ではビジネス周りを担当していてこれまで制作したことなかったメンバーが作品を作り始めて、感動した。
佃:若い人、特に意味わからないことを面白がれるタイプ、ぜひクレイ・スープに入ってほしい(笑)。
猪瀬:待遇は良くないです!でも文化祭みたいで超楽しいです(笑)。
佃:というわけで、落合研究室の文脈を継ぎつつ、僕たちはそれぞれの方法でこの時代に切り込んでいきます。応援、ぜひよろしくお願いします!
佃・猪瀬:ありがとうございました!
いつもデジタルネイチャー研究室の活動への温かいご声援を賜りまして、誠にありがとうございます。
私たちの研究室は、2025年に10周年という大きな節目を迎えました。これまでに、アートとサイエンス、身体と情報、リアルとバーチャルの境界を行き来する数々の「デジタルネイチャー」な研究(ときに人間も)が誕生し、多くの新しい歴史を紡いできました。
このたび、その歩みと成果を一望できる10周年記念展覧会の開催が決定しました。
本展覧会では、研究成果や社会実装の数々をご覧いただけるほか、「これからの人間とテクノロジーの関係性」がどう変わっていくのか、これまでからこれからのデジタルネイチャーをひとつづきに一望いただける内容を企画しています。
しかし、この展覧会の実現には、みなさまのご参加があってはじめて成立するものです。このクラウドファンディングはその参加の門戸であり、特等席にあたります。
クラウドファンディングを通じて、10年間の旅を共に振り返りながら、昨今の加速するAIの世界をさらに先取りするこのデジタルネイチャーの方角を睨みつけて、これからの新たな未来を一緒に描いていきませんか?
歩く人がふえれば、そこが道となるように、みなさま一人ひとりのご参加が、次の10年をかたちづくる力となります。
この活動やクラウドファンディングの情報を広めていただけると、とても嬉しく、心強く思います。
ギフト
5,000円+システム利用料
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●サンクスメール
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●展示会場にお名前掲載(希望制)
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- 申込数
- 25
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年10月
10,000円+システム利用料
トークイベントのオンライン配信+対談アーカイブ動画視聴権
落合陽一と安宅和人氏との対談イベントが開催されます。実会場ではなく、オンラインでのライブ配信にご参加が可能です。支援者様限定でイベント後1週間のアーカイブ視聴をご利用いただけます。
※トークイベントは6月2日13時から15時まで実施を予定しております。
●サンクスメール
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●展示会場にお名前掲載(希望制)
==
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- 申込数
- 44
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- 2,247,000円
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- 3,637,000円
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