【第10弾】歌舞伎や映画、フィルムがつないだ記憶を遺す。

支援総額

3,126,000

目標金額 2,500,000円

支援者
284人
募集終了日
2021年10月27日

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2022年03月23日 17:05

閲覧室ミニ展示関連資料ご紹介:OSK『春のおどり』初演資料

おはようございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

東京はまん延防止等重点措置が3月21日で解除されましたが、当館は引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来館は「前日までの予約制」とさせて頂きます。当日のご予約は、お席に空きがあった場合のみ承ります。なお展示はご予約無しでご覧いただけます(※状況によっては入室をお待ち頂く場合がございます)。今後、開館日時やご利用方法につきましては、状況の変化にともない変更の可能性がありますので、随時お電話でのご確認や、当館のHPFacebookの更新をご確認下さい。

ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 

○松竹大谷図書館へのお電話はこちら
 ℡03-5550-1694(月-金[平日]受付:10時より17時)
▽現在のご利用はこちら
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/211101.html
▽カレンダーはこちら
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/2022_calendar.pdf

 

さて、先週より閲覧室にて3-4月のミニ展示「OSK日本歌劇団創立100周年」が始まっておりますが、いよいよ東京でも今週3月25日(金)から27日(日)の3日間、新橋演舞場にて『OSK日本歌劇団創立100周年記念公演 レビュー春のおどり』が上演されます。

この『春のおどり』は、OSKの代表的な演目で、その歴史は古く、大正時代に大阪松竹座で初演されました。閲覧室ミニ展示では、この初演のプログラムを含め、各年代の『春のおどり』の資料を計7点展示しています。そこで、今回は戦前のプログラムをご紹介します。
 

 

上の写真は『春のおどり』の初演プログラムの表面です。(左:折り畳み時、右:開いた時)

 

『春のおどり』の初演は大正15[1926]年4月、松竹座開場三周年記念として披露されました。当時春になると催されていた花街の踊りに対し、独自の踊りを作ろうとして生まれたのがこの『春のおどり』です。日舞と洋舞で構成された公演は好評を博し、23日間大入りとなりました。以来、この演目は春の風物詩となり、現在まで上演されています。
 

プログラムの裏面には、スタッフ、出演者、歌詞、写真などが掲載されています。

歌詞は第一から第五に分けられ、第四の「チューリップの巻」に、「歌詞を用ひず。すべて洋楽の伴奏による一段の舞」とあり、洋舞が披露されたことがわかります。また左上の写真には、チューリップに扮した出演者が確認できます。

 

スタッフには、当時の関西歌舞伎を代表する作者である食満南北が「作歌」に、上方舞の楳茂都流の楳茂都陸平が「構想」に名を連ねています。陸平は西欧に留学経験があり洋舞にも通じていました。大正11[1922]年に「松竹楽劇部生徒養成所」が開設された際、食満南北は大阪松竹合名会社文芸部から参加し、楳茂都陸平はその手腕を買われて当時の宝塚少女歌劇団より招かれ、共に講師としてその創設に携わりました。陸平は『春のおどり』上演時は既に松竹楽劇部から離れていましたが、公演にスタッフとして参加し、その成功に貢献していたことがこのプログラムからわかります。
また、昭和5[1930]年に上演された第5回『春のおどり・さくら』の『桜咲く国』で演出を担当し、OSKレビューの作風を決定づけた大森正男の名も「舞台意匠」にあります。この第5回で新たに作られた主題歌『桜咲く国』は、現在もOSKを代表する歌として親しまれています。

 

OSKに関しては、『夢のレビュー史 すみれの園宝塚 桜咲く国OSK・SKD』(1996年東京新聞出版局)、『OSK日本歌劇団90周年誌 桜咲く国で OSKレビューの90年』(2012年株式会社OSK日本歌劇団)で詳しく知ることができます。また、楳茂都陸平の著書『舞踊への招待』(1958年全音楽譜出版社)にも、OSKに関わった時代についての記述があります。どの本も当館で所蔵しておりますので、ご興味をお持ちの方は閲覧室にてご請求ください。

 

『春のおどり』戦前資料[大阪松竹座]
下左より:プログラム 大正15[1926]年(初演),昭和2[1927]年(2冊)/中央:カード 昭和3[1928]年/上左より:プログラム 昭和6[1931]年,昭和9[1934]年
(※このうち大正15[1926]年(初演), 昭和9[1934]年プログラムを展示)

 

「OSK日本歌劇団創立100周年」展
展示期間:2022年 3/17(木)~4/27(水)
展示場所:松竹大谷図書館 閲覧室

●当館の公式facebookでも展示情報を発信しております
https://ja-jp.facebook.com/Shochikuotanitoshokan/

リターン

3,000


alt

活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

申込数
57
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
 映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!

申込数
109
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

3,000


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

申込数
57
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制限なし
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2022年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『桜姫東文章』昭和60年3月歌舞伎座公演
 映画台本『『夜叉ケ池』1979年篠田正浩監督作品
の表紙デザイン!

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