【我々の理念】PreyChum孤児院へのサポートを通して願うもの Vol.1

私が、2018年にNGOチアフルスマイルとして、支援活動を始めた頃は、僻地の小学校に図書を届けるというものでした。

そこには、私たちの子どもたちへの言語能力の向上を願ってという一つの理念が込められていました。

 

それから、７年が経ち、私たちの理念も拡充され続けています。

 

 

ものを与えるのではなく、釣り方を教える。

 

 

これは、わかりやすい表現ですが、質的に支援活動の行く末を見たときに一つヒントとなる言葉です。

 

その一つの形が、現地授業へのサポート。

英語の授業を代わりにやってあげる➡先生方と共同して、授業を作り上げる。

 

より持続的な教育支援を・・・

 

そう考えて、たどり着いた一つの形です。

 

 

昨日訪問したコンポンチュナン州の小学校への道。悪路を20㎞以上も進みます。

 

周囲には、手つかずの自然が広がります。

道路が水路で行き止まり。

交渉して、何とか小さなフェリーに乗りました。

スクリューに水草が絡まないか心配していました。

こちらの小学校は、激しい雨が降る9月～10月には冠水します。

 

校舎が、高床式に建てられているのがお分かりいただけますか。

昨年の９月には、1.2ｍの冠水状態だったそうです。

その間、子どもたちは、ボートに乗って、通学します。

質的な支援だけではない、現地の学校で必要とされている物質的な支援や設備支援などもたくさんあります。

 

もちろん政府が支援するものと片づけたら、それで見て見ぬふりはできます。

 

でも、それは、現場を見ていない人が言う言葉。

 

そこで、今この瞬間にも学んでいる子どもたちは、どうなるでしょう。

 

私たちはこれをやりたい・・・そんな自分だけの思いだけで、押し付けの支援を行おうとする前に、この現状を見てほしいのです。

 

こういう現場の事情を理解し、彼らの生活に寄り添っていくことが、本当の教育支援にたどり着くためには、必要なことです。

 

 

PreyChum孤児院へのかかわりも同様です。

 

例えば、本クラウドファンディングのビニルハウス。

 

ビニルハウスは、作っておしまいではありません。

 

作った後が、真価を問われるプロジェクトです。

 

畑の手入れは、毎日の作業です。

一部の野菜は、収穫できるまでに大きくなっています。

これが、このハウス一面に広がる光景が、彼らの原動力です。

この小さな子どもたちも、ゆくゆくは大きくなっていきます。

来月に卒業検定試験を控える高校生たち。

 

食糧支援だけで、すべてが完結するわけではありません。

 

孤児院には、まだまだ多くの課題があります。

 

 

 

Vol.2へ続きます。

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