【自らの手で野菜を】カンボジアの孤児院にビニルハウスを寄贈したい
【自らの手で野菜を】カンボジアの孤児院にビニルハウスを寄贈したい

支援総額

1,070,000

目標金額 1,000,000円

支援者
49人
募集終了日
2025年2月28日

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2025年07月13日 10:32

【我々の理念】PreyChum孤児院へのサポートを通して願うもの Vol.2

前回の続きです。

 

私は、孤児院に関わりながら、いつも思うことがあります。

 

それは、

 

この子どもたちの将来はどうなるのだろう。

 

ということです。

 

いずれにせよ、この子どもたちは、親のいない・身寄りのないところから出発しています。

 

それを、単に不幸だとか、かわいそうだとかの感情論だけで終わらせないためには、将来を見据えたサポートの在り方を考えなくてはなりません。

 

孤児院の子供たちが自立し、豊かな人生を送るためには、学力だけでなく、様々な非認知能力が不可欠です。

 

非認知能力とは、学力テストなどで数値化できる認知能力とは対照的に、

 

意欲

協調性

やり抜く力

 

など、数値では表せない個人の内面的な能力のことです。社会情動的スキルとも呼ばれ、人生の様々な場面で、特に幼児期から学童期にかけて、その重要性が認識されています。

 

先日、孤児院内で、この社会情動的スキルを表す良い事例がありました。

 

私が、PreyChum孤児院に立ち寄ったときに、7~8名の子どもたちが集まってきました。いつも、お菓子、飲み物、果物などをもっていくので、これはよくあることなんですが、このときには、何ももっていかなかったのです。

 

子どもたちが何かくれると期待していることはわかっていましたので、ボトルの水を一本ずつ上げようと思いましたが、全員分ありません。

 

そこで、子どもたちの

 

「何かおくれ」

 

モードに関わらないようにしていたところ、ある男の子Aくんが車のトランクから水を1本持ち去っていき、離れたところで飲もうとしました。

 

私は、

 

「だめだ。」

 

と𠮟りました。

 

すると、本数が足りないことを察知している周りの子どもたちは、その子からペットボトルを奪い、私のところに戻しに来ました。

 

癇癪を起して、駄々をこねているAくんを横目で見て、私は思います。

 

ボトル水をあげることはできます。

 

でも、このような時、人のものを奪って我欲を満たそうとする行為を黙って見ているのが正しいことなのか。

 

孤児院の子どもだから仕方ないで済ませていいものなのか。

 

上記はほんの小さな事例ですが、こういう、人生で必要な学びが、孤児院の子どもたちには不足しています。

 

 

そこで、以下、孤児院の子どもたちに必要な事項を列挙してみました。

 

 

1 基本的な生活習慣の育成

 

小さなうちから、あいさつ・手洗い・歯磨き・整理整頓・後始末・ごみの分別・着替え・洗濯・洗髪・シャワーなど、日常生活の中で彼らが身に付けなければならない項目がたくさんある。また、動物を愛護する、順番を待つ、困っている子に親切にする、気持ちを汲み取るなど、社会性に関わる項目まで多岐にわたる。小学校の成績表での行動の項目は、文科省の学習指導要領に基づくものである。

 

・基本的な生活習慣:自他の安全に努め,礼儀正しく節度を守り節制に心掛け調和のある生活をする。

 

・健康・体力の向上:活力ある生活を送るための心身の健康の保持増進と体力の向上に努めている。

 

・自主・自律:自分で考え,的確に判断し,自制心をもって自律的に行動するとともに,より高い目標の実現に向けて計画を立て根気強く努力する。

 

・責任感・創意工夫:自分の役割を自覚して誠実にやり抜き,その結果に責任を負う。探究的な態度をもち,進んで新しい考えや方法を見付け,自らの個性を生かした生活を工夫する。

・思いやり・協力:だれに対しても思いやりと感謝の心をもち,自他を尊重し広い心で共に協力し,よりよく生きていこうとする。

 

・生命尊重・自然愛護:進んで自然を愛護し、自他の生命を尊重する。

 

・勤労奉仕:勤労の尊さや意義を理解して望ましい職業観をもち、進んで仕事や奉仕活動をする。

 

・公正公平:正と不正を見極め,誘惑に負けることなく公正な態度がとれ、差別や偏見をもつことなく公平に行動する。

 

・公共心:規則を尊重し,公徳を大切にするとともに、国の文化や伝統を大切にし,国際的視野に立って公共のために役に立つことを進んで行う。

 

孤児院では、担当職員が分担して、寮母となり、彼らに基本的な生活習慣を身に付けさせているが、上記項目を指導する場としては、不十分である。

ボランティアがサポートとして関わることのできる項目がいくつもある。

 

2 基礎学力と専門スキル

 

読み書き計算といった基礎はもちろんのこと、将来の生計を立てるための職業訓練や専門スキル(例:ITスキル、英語会話力、観光業などの関連スキル、農業技術など)は非常に重要。まずは、母国語の読み書きをきちんと身に付けさせること。それには、ドリル形式の学習が不可欠である。強制的にでも、机に座らせることが必要で、そのために、孤児院内の生活規定では、朝晩の学習が位置付けられている。今回、全国一斉の高校卒業検定試験を受ける高校3年生の生徒が4人いる。彼らの将来を決めるこの試験を我々は全力で応援したい。

 

3 問題解決能力と批判的思考力

 

与えられた情報をただ受けとるだけではなく、自ら考え、問題を見つけ、解決策を探す能力は、変化の激しい社会で生きていく上では必須。孤児の将来には、善意ばかりではなく、悪意を持って近づいてくる人間もいる。こういった見極める力・判断能力は、幸せな人生を構築していくためには特に重要と考える。能力を身に付けた暁には、彼らは、受け取る側から与える側に変容していくに違いない。

 

4 コミュニケーション能力と協調性

 

他者と円滑な人間関係を築き、協力して物事を進める能力は、社会生活や職業生活において不可欠。孤児院の子どもたちは、共同で何かを達成する体験が非常に少ないゆえに、運動や生活面でチーム対抗を位置づけるとよいかもしれない。また、地域の行事や清掃活動など、社会に貢献する機会を設けることで、社会とのかかわりを生み出し協調性を育む。実際に、子どもたちは、近隣地域の清掃活動に定期的に取り組んでいる。社会との接点の一つがここにある。

 

 目標設定能力と計画性

 

漠然とした夢ではなく、具体的な目標を設定し、達成のための計画を立て、実行する力は、自立した生活を送る上で非常に重要。そのためには、孤児院内で、何か目標を持たせて取り組む活動を位置づけることを奨励したい。ビニルハウスでの野菜作りは、明白な生産活動であり、その大きなものの一つになり得る。

 

6 自己肯定感と自信

 

自分の価値を認識し、自分にはできると信じる力は、新しいことに挑戦したり、社会の中で自分の居場所を見つけたりするために重要。親がいる・いないに関わらず「自分はかけがえのない存在である。」・・・、疑いなくそう思って生きていけるような精神教育が彼らにはことさら必要である。周りがそう思って接してあげることが大事である。

 

7 レジリエンス(精神的回復力)

 

困難な状況に直面しても立ち直る力、逆境を乗り越える力は、今後、彼らが直面するであろう多くの課題を克服するためには不可欠。いじけない、くじけない、へこたれない・・・、自らの力で心を回復させる力が彼らの人生には必要である。

 

8 金銭管理能力と経済的自立への意識

 

金銭感覚は、数学的な学びと強く結びつきますが、複利計算ができるくらいの計算力を育てたい。限られた資源を有効に活用し、自ら収入を得るための意識や将来のために貯蓄する意識を持つことが重要です。「ソムロイ」(クメール語でお金ちょうだい)を安易に言わない教育、物乞いに陥らないような精神マインドを作り上げていく必要がある。

 

今後、私たちができそうな具体的なサポート

 

教育の機会の提供(語学・英語・理数系科目・体育等)

 

職業訓練プログラムの導入

 

奨学金制度の充実


メンターシッププログラムの導入

 

ボランティア活動の拡充

 

職場体験・インターンシップの機会の提供

 

文化・スポーツ活動の推進

 

自己決定の機会の提供

 

心理的サポート体制の強化


キャリア教育の充実

 

卒業生ネットワークの構築

 

企業との連携強化

 

自立準備期間の確保

 

 

などを列挙してみました。

 

現在行っていることも、そうでないこともあります。

 

孤児院の経営は、理事長のサラットさんが決定し、内部の運営は、ファールさんが担当しています。

 

私は、孤児院の一協力者であり、孤児院の子どもたちの成長を願うものです。

 

最後に、皆様にお伝えしたいのが、KrankChekの清掃活動への取り組みは、私とサラットさんがカンポットへ行く車内で話し合って決めたことです。

 

こういった自ら行動を起こすのをサポートする、これが我々の支援スタンスです。

 

社会貢献活動に参加することは、子どもたちにも孤児院にもプラスになる活動ゆえに、温かく見守っているところです。

私も時々子どもたちと活動を共にしています。

 

今後も、引き続き、ビニルハウスの野菜作りと共に、Preychum孤児院の子どもたちの取り組みを応援していただけたら幸いです。

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クリックして、下記もご覧ください。

 

 
【ピンポイントで届く支援】子どもたちに光を当ててあげたい

 

貧困世帯の子どもたちに愛を届けるマンスリーチャイルドサポート

 

 

その他の支援活動の募集詳細は、

 

ホームステイ型インターンの募集

 

スマイルサポートツアーの募集

 

オンラインセミナー受講者の募集

 

をご覧ください。

 

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クメール文化を描いた100%ハンドメイドの刺繍

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手慣れたワーカーさんが3か月かけて縫い上げたハンドメイドの刺繍です。(サイズ 100cm×60cm)
*刺繍デザインはカンボジア文化を描いたものですが、1点1点異なりますので、ご了承ください。フレームは付帯しておりませんので、ご自身でご購入ください。

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