再審請求「棄却」、でも闘いは続きます。

クラウドファンディングを通じて、大崎事件弁護団をご支援くださいましたみなさまへ、ご報告です。

2020年3月に4度目の再審請求をしてから2年あまり、鹿児島地方裁判所で審理を続けてきましたが、昨日、鹿児島地裁は、「再審を開始しない」という決定をしました。

みなさまのご支援のおかげで事故当時の再現を映像化したり、今は残っていない現場を3DCGで再現するなどして弁護団の主張をしっかり裁判所に伝えることができたという手応えを感じていただけに、深く失望し、なによりも、みなさまに良い報告をすることができなかったことが無念でなりません。
心よりお詫び申し上げます。

しかし、決定の内容は、最高裁の顔色を窺い、無実の人を救うという使命を忘れ、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大原則に背くものであり、弁護団としては、断じて受け入れることはできません。

弁護団は、気持ちを切り替え、6月27日に期限を迎える「即時抗告」（決定に対する不服申し立て）に向けて闘志を燃やしています。

昨日、鹿児島地裁で決定を受け取ったあと、東京へ移動し、日弁連でも会見を行いました。
再審法改正を公約に掲げる小林元治会長からは、「これくらいでめげていてはだめだ、前に進もう」と力強い激励と決意の言葉をかけていただきました。

アヤ子さんの再審無罪を勝ち取ることと、再審法の改正は「車の両輪」です。
小林元治・日弁連会長とともに、弁護団は引き続き闘って参ります。
どうか今後とも、ご支援をいただけますようお願い申し上げます。