
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 292人
- 募集終了日
- 2025年4月18日
【現地スタッフより緊急報告】コンゴ東部M23武力侵攻の現状と、隣国ブルンジへ押し寄せる難民たち
あたたかいご支援・ご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
私たちが活動するコンゴ民主共和国東部で、M23(3月23日運動)による武力侵攻が激化し、多くの人々が家を追われ、隣国ブルンジへと避難を強いられています。今回は、コンゴとブルンジの現地スタッフへのインタビューを通して、緊迫した現状を詳しくお伝えします。
▼インタビュワー:
川島綾香(テラ・ルネッサンス ブルンジ事務所長)写真中央
▼インタビュー参加者:
テオフィー・チシバンジ(同コンゴ事務所長)写真右
ジョゴリ・ディオメッデ(同ブルンジ事務所フィールドオフィサー)写真左
■コンゴ民主共和国東部で今、何が起きているのか
川島:コンゴ民主共和国東部で現在何が起きているのでしょうか?
テオフィー:
コンゴ民主共和国東部は現在、非常に困難な状況にあります。それは、ルワンダの支援を受けた反政府武装勢力M23と、その共闘しているAFC(コンゴ川同盟)による戦争が原因です。
彼らはコンゴの国民に戦争を強いています。コンゴ東部は、豊富な鉱物資源に目をつけた多国籍企業が、現地の武装勢力などと結びつき、政府を通さずに不正に資源を採掘、国外に持ち出すなどの行為が常態的に行われています。
多国籍企業はルワンダとM23を通じて、コンゴ東部に豊富に存在する鉱物資源を手に入れようとしているのです。そして現在、状況は非常に悲劇的です。彼らがマシシ(北キブ州)から侵攻を開始して以来、約2ヶ月以上が経過しました。彼らはゴマを占領し、その後ブカブを占領しました。そして私たちが話している今、彼らはカマニョラにいて、ウビラに向かう途上にいます。ウビラの後、おそらく彼らはカレミへの侵攻を目指していくでしょう。これが、現在のコンゴ民主共和国東部の状況です。
※上記はインタビュー当時の状況。2025年3月24日現在、M23はすでにカマニョラを占領し、ウビラへの侵攻を目指していると言われています。
■現地スタッフが語る、悲惨な現状
川島:今の気持ちをお聞かせください。
テオフィー:
まず、すべてのコンゴ国民と同様に、私の国が脅かされ、攻撃されているため、悲しみ以外の感情はありません。
私はそこで起きている出来事に深く心を痛めています。ご存知のように、戦争が起これば殺戮が行われ、未成年者を含む女性への性的暴行が行われ、略奪が行われ、学校、保健センター、病院、市場などのインフラが破壊されます。戦争は破壊しかもたらしません。現在、人々の人権は著しく侵害されています。人権という概念が存在しないからです。北キブ州のブカブ市だけでも、わずか数日で5,000人以上が死亡したと報告されています。5,000人です。殺されたのは動物ではなく人間です。この状況は私の心を深く苦しめています。コンゴ国民として、本当に耐え難いです。人々の大規模な避難も起きています。人々は村を離れて他の村へ避難し、避難キャンプに移動する人もいます。キャンプに避難しても、彼らは殺されます。つまり、状況は手に負えないのです。
コンゴ国民として、この状況は私の心を深く苦しめています。しかし、人道支援者としても、この状況は容認できません。本当に耐え難い状況です。これ以上耐えられないと言わざるを得ません。
ディオメッデ:
現在のコンゴ東部の状況は、ブルンジ人としても、非常に心を痛めています。コンゴから多くの人々がここブルンジに避難してきており、彼ら・彼女らは支援を必要としています。
私はコンゴ難民が避難する場所を訪ね、彼ら・彼女らがコンゴでの紛争の深刻な犠牲者であることを目の当たりにしました。人道支援の仕事をしている者として、コンゴでのこの紛争が止まるように、できる限りのことをしたいと感じています。多くの罪のない人々が、これらの戦闘によって命を落としているからです。
ブルンジ人として、コンゴに平和が訪れるように、私たちにできることは何でもしたいと思っています。ブバンザやチビトケ(コンゴ国境近くのブルンジの町)では4万人以上の避難民を受け入れていますが、彼らはまだ宿泊施設、食料、医薬品など、生活における緊急の支援を必要としています。この状況は非常に、非常に深刻です。
※2025年3月24日現在、ブルンジ国内のコンゴ難民は約7万人。
■現地スタッフの家族について
川島:
テオフィーのご家族はどのように過ごされていますか?ブカブにいらっしゃるご家族や、ブカブのテラ・ルネッサンスのスタッフの皆さんは?
テオフィー:
私の家族は全員無事ですが、安全のために身を隠して生活しています。
なぜなら、今は誰も安心して家を出ることができない状況だからです。
このような状況下で、家族はなんとか日々をやり過ごしていますが、精神的な苦痛やストレスは計り知れません。特に、本来であれば家族を支えるべき父親である私がそばにいないことは、大きな不安を与えています。
子どもたちは不安定になり、家族全体が落ち着かない状態です。銃声や砲撃が日常となり、慣れない恐怖に怯えています。
しかし、このような状況下でも、家族全員が無事であること、つまり健康であることを何よりも感謝しています。テラ・ルネッサンスのスタッフも同様に、毎日連絡を取り合い、互いの無事を確認し合っています。皆、なんとか生きています。
ここで言っておきたいのは、テラ・ルネッサンスに感謝したいということです。コンゴのスタッフに対して行った支援(※)に感謝します。
※コンゴのスタッフに対し、当面の生活費を支給しました。
ご存知のように、このような状況下では、食料品の価格が急騰し、人々は困窮していました。空腹を抱えている人もいました。
しかし、テラ・ルネッサンスは、コンゴで戦争の影響を受けたスタッフをどのように支援できるかを考え、実際に行動しました。コンゴ事務所の代表として、これは本当に称賛すべき行為です。
命を救い、困難な状況にあった家族を救ったこの行為に、心から感謝します。
■紛争を終わらせる、テラ・ルネッサンスの活動について
川島:
テラ・ルネッサンスのコンゴ事務所長としての役割は何ですか?ブカブの状況を支援するために、どのような活動をされていますか?
テオフィー:
私はテラ・ルネッサンスのコンゴ事務所長である前に、一人の人間です。だからこそ、私は声の届く限りのあらゆる場所で、平和を訴えたいのです。
私たちの声が届く場所すべてで、まずコンゴ東部、そして国全体の平和を求めます。なぜなら、平和がなければ私たちはすべてを失ってしまうからです。
戦争を煽動する者たち、つまり私たちに圧力をかけることができる立場の人々に対して、コンゴに平和をもたらすための決定的な解決策を見出すよう働きかけます。
第一に、紛争に関わるすべての当事者を同じテーブルに着かせ、対話を通じて持続可能な平和への道筋をつけることが必要です。
コンゴ東部に平和が訪れなければ、殺戮、住民の避難、人権侵害、インフラの破壊が繰り返されるだけです。だからこそ、平和が何よりも重要なのです。
コンゴ東部の平和を第一に優先すべきです。第二に、コンゴ東部は豊富な鉱物資源を有するため、多くの国々が関心を寄せています。
東部地域には、ほとんど全ての種類の鉱物資源が眠っており、それが多国籍企業がこの地域を狙う理由です。だからこそ、私は提案します。これらの鉱物資源を採掘したい企業は、正規のルートを通ってほしいと。
裏取引によって鉱物資源を手に入れようとするのではなく、コンゴ政府と交渉し、合法的な方法で資源を採掘すべきです。
これが、テラ・ルネッサンスのスタッフとしての私の役割です。しかし同時に、国内避難民や貧困に苦しむ人々への支援も欠かせません。テラ・ルネッサンスの仲間たちと共に、彼らへの支援を訴えます。
人々はすべてを失いました。避難の際、家畜、畑、家、あらゆるものを置いていかざるを得なかったため、彼らの経済は完全に崩壊しています。
まずは、食料や医薬品など、緊急に必要な支援を届けます。そして、人々の経済活動の再開と、戦争で破壊されたインフラの復旧を支援したいと考えています。
テラ・ルネッサンスが、直接的な支援のためにあらゆる方面に働きかけ、特にテラ・ルネッサンスの活動地域全体で、戦争で直接的な被害を受け、略奪された人々を支援できれば、これほど嬉しいことはありません。
そして、短期的、あるいは中期的に、学校や病院、橋、医療施設など、戦争で破壊されたものの再建についても検討し、この危機に対する解決策を見つけたいと考えています。
テラ・ルネッサンスとして、東部の人々、特に深刻な被害を受け、何もかも失ってしまった人々を支援したい。東部はかつて農業と畜産が盛んな地域でしたが、動物は殺されたり奪われたりし、経済は完全に崩壊してしまったのです。
■対話による紛争の解決を。
川島:
世界に向けてメッセージはありますか?
テオフィー:
ありがとうございます。テラ・ルネッサンスのコンゴ事務所代表として、世界に向けて平和を訴えたいと思います。
私たちの活動の根底にあるのは、世界中の平和を願い、それを実現することです。
ですから、私は訴えます。コンゴ東部、そして周辺地域に平和を取り戻すために、どうか世界中の皆さんの力を貸してください。
「他人の不幸を喜ぶべきではない」という言葉があります。
コンゴで起きていることは、決して他人事ではありません。この問題は、地域全体に広がり、他の国々をも巻き込む可能性があるのです。だからこそ、戦争を止められる立場にある全ての人々に、平和を訴えてほしいのです。
今、すぐに戦闘をやめ、対話を始めてください。それが、東部地域と周辺地域の紛争を解決する唯一の方法です。難民がブルンジに流入している現状を見れば、事態の深刻さがわかるはずです。
ここで、ブルンジ政府が難民を受け入れてくれたことに、心から感謝の意を表します。個人的な感情ではありますが、本当に感謝しています。
私も今、コンゴではなくブルンジにいます。それは、ブルンジ政府が国境を越えることを許可してくれたからです。しかし、私が最も伝えたいことは、コンゴ、そして地域全体に平和を取り戻すために、力を貸してほしいということです。
戦争を煽動する人々、コンゴの戦争を助長する人々に対して、武器の提供を直ちにやめ、人々が協力して平和を求めるよう働きかけてください。それが、私たちテラ・ルネッサンスの訴えです。コンゴには、今、平和が必要なのです。どうか、力を貸してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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