【女子大生の挑戦 in ネパール農村】豪雨被害からの農業復興

支援総額

584,000

目標金額 320,000円

支援者
88人
募集終了日
2025年1月31日

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2025年06月23日 20:00

【農業訓練:植物性殺虫剤作り】

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ナマステ!新潟県立大学国際ボランティアサークルRUENGの佐藤まゆり、服部千寛です。

5月24日(土)日本時間14時15分〜18時30分(ネパール時間11時~15時15分)ごろ、クラウドファンディング事業の一環である農業訓練がネパール・レレにて行われました。この農業訓練、及び農業訓練に関わる話し合いには、私たちもzoomを通じて参加させていただき、本番の農業訓練ではプロジェクトへの想いや背景を簡単なネパール語でお話させてもらったほか、訓練の一部始終の様子を見ることが出来ました。

 

-----------------------------⇩以下、今回の農業訓練の概要です--------------------------

【目的】

・昨年9月のレレの豪雨被害の復興支援一環として訓練実施。

・レレの地図に被害状況などを記載する防災マップ作り(DIG・防災すごろく)

・減農薬を目指して植物性殺虫剤作りの方法を農家に伝える

 

【講師】

・Love Green Nepal フィールドリーダー 

 Devi Prasad Gautamさん(植物性農薬作りの研修ご担当)

・JOCV山下 順さん(シンドパルチョークで防災教育活動)

 

【運営】

・JOCV 榎本 未希さん

・Rupa Thapaさん (フィールドコーディネーター)

 

【🌱協力いただいた現地団体について】

・Love Green Nepal (ラブグリーンネパール)https://www.lovegreennepal.org.np/

 Love Green Nepal (LGN)は、1991年に設立され、首都カトマンズ近隣のカブレパランチョーン郡を拠点として、環境安全を軸とする総合的農村開発事業、植樹活動や学校図書室建設など、様々な取り組みを行う、ネパールの方々で構成されたNGOです。

・Love Green Japan (ラブグリーンジャパン)https://lovegreenjapan.org/wp/

 ラブグリーンジャパンは、1991年の設立以来、同時に設立したラブグリーンネパールと共にネパールの農村の支援をしています。植林事業から始まり、バイオガス装置の導入、有機野菜栽培、家畜飼育支援等と自然資源を活用する循環型農業の推進や、里山保全、農村へのホームステイなどの活動を行う特定非営利活動法人です。 

 

【参加人数】

33名(参加予定人数35人)※多くは女性農家さん

クラウドファンディング事業ビニールトンネル支援対象農家の3名



今日ご紹介するのは、第二段「植物性殺虫剤作り」についてです。



【植物性殺虫剤づくり】

 

~農薬に対する”偏見”と向き合う農業訓練~

私たちが訪れたレレでは、「農薬」やビニールトンネル」に対してネガティブなイメージを持つ方が多く、

・「農薬=危険」

・「ビニールトンネル=農薬を使っている」

・「農家が農薬を使っているから神が怒り、雨でビニールトンネルが流されたんだ!」

と言った偏見が根強くあります。特に、ビニールトンネルで栽培されている農家さんは、地域から厳しい目を向けられることもあるそうです。こうした状況を受けて、私たちは農薬や自然由来の殺虫剤に関する正しい知識と理解を広げる農業訓練を実施しました。

 また、以前から植物性殺虫剤に興味を示す農家さんもいたため、農家さんたちが興味のあるテーマを選び訓練を行っていただきました。

 

~自然由来の植物性殺虫剤をみんなで手作り~

訓練では、レレの道端に生えている虫が嫌う成分を持つ草を使って、植物性殺虫剤をつくる工程を学びました。使用した植物は以下のようなものです。

 image.png

・ヨモギ

・イラクサ

・唐辛子

・ニンニクの葉

・山椒の葉

・マリーゴールドの葉 など7種類

 

とげがあるもの、肌がかゆくなる性質をもつ草など、自然界の力を活かした素材を使用しました。参加者たちは草の手触りや香りを確かめながら、講師の話を熱心に聞いていました。

 

~農家のリアルな悩みに寄り添って~

Love Green Nepal フィールドリーダー Devi Prasad Gautamさんを講師としてお呼びし、植物性殺虫剤の事から幅広く農業全体のことまでお話していただきました。講義中には農業のプロフェッショナルである講師への質問が絶えず、農家さんたちは興味を持って受講されていました。

 

実際の農家さんから以下のような質問が寄せられました:

・「今年はトウモロコシに白い虫がついていて困っています。」

・「灰を撒いて肥料にしているが効果が出ません。」

 

講師は、パンチカールでの有機農業の経験をもとに、自然由来の対処法や観察のポイントをわかりやすく伝えていました。そのため、農家さんたちは得た情報を忘れないように一生懸命メモを取っているのが印象的でした。

また、訓練終了後には講師の方から「質問がたくさん寄せられてすごくいい時間でした。たくさん教えたいことがあるので、時間が足りないくらいです。」とコメントをいただきました。実りある時間となったことを大変嬉しく感じます。

image.png

 

~偏見を超えて、信頼される農業へ~

このような訓練を通じて

・農薬を使っている=悪い農家という誤解をなくす。

・自然由来の殺虫剤を使うことで、消費者にも安心感を届ける。

このような変化をもたらすことが目的です。

「農薬」とひとくくりにするのではなく、正しい知識と選択肢を持つことが、地域全体の農業の持続性や信頼につながっていくと実感しています。

 

~今後の展望~

今回の農業訓練では現場の声を反映した内容を重視し、実践・体験型をとるという農家さんの主体的な学びを誘い、課題解決を目的としました。植物性殺虫剤づくりは、レレの道端でそろえることの出来る植物のみを使用しているため農家さんたちはこれからも持続的に植物性殺虫剤の作成、使用が可能です。また、植物性殺虫剤を作るためのタンクにはサークルのステッカーを貼らせていただきました。そして、今回の内容を忘れず、復習できるようにメモをするためのノート・ペンを配布しました。農家さんたちがステッカーやノート、ペンを見るたびに講義の内容や農業に対するやる気を思い起こし、それらのプレゼントを通して農家さんたちにエールを送りたいです。そして、今回はレレの広範囲に技術や情報を伝えるために、複数の女性農業グループから代表者を1.2名ずつ選抜し、参加していただきました。そのため、代表者が責任感を持ち、同じグループ内に今回の内容をシェアリングしてもらうことで効率的かつ広範囲に正しい知識が広がることを望んでいます。

image.png

~笑顔があふれる現場から~

農家さんは今回の訓練に興味を持ち、積極的な発言・活発なグループワークが展開されていました。真剣な表情や、活き活きとした表情が印象的でした。また、文字の読み書きができない参加者のために絵や図を使った表現が多く、記憶に残る講義となったと思います。最後にはスライドを使って、全体の学びを振り返り、みんなで和やかに締めくくりました。

image.png

 

農業訓練終了後には、私たちが行ったネパール語のスピーチに対してたくさん感謝や感動の言葉をいただき、拙いネパール語と、私たちの気持ちが届いたということに素直に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。また、以前のワークショップでは農家さんも眠くなったり、一部の人で進んでしまったりすることもあったけれど、たくさんの方を巻き込んだご協力により、今回は一層やる気が出たようだというお話も終了後にお聞きすることが出来ました。現地に行くことが出来ずもどかしく感じていた私たちにとっても、「一緒に頑張らなければ!」と離れていても再度つながりを意識し、やる気をいただいた時間でした。

 

支援者の皆様のご協力が、心温まる学びの場を生み出してくれたことに、心から感謝しています。



今回の農業訓練に関して、現地で多くの方々のご協力の下、実施準備や当日運営などを進めていただきました。本当にありがとうございました。

 

また、支援者の皆様へ温かいご支援に、心より感謝申し上げます。

 

新潟県立大学 RUENG 一同

 

リターン

1,000+システム利用料


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リターンなし

リターンはつきません。

申込数
25
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

3,000+システム利用料


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学生メンバーからのお礼メッセージ

学生メンバーより感謝のメッセージをお送りします(PDF形式でメールにて送付)。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年7月

1,000+システム利用料


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