丹波布の今と昔

丹波布ファッションショー実行委員会で丹波布技術認定者の塚口佳代です。
こちらでは実行委員の思いやショーについてなど諸々をお伝えしていこうと思います。

前回で機織り作業工程をすべてお話ししました。

今回は昔の丹波布と現在の丹波布についてお話しします。

丹波布は木綿の経緯（たてよこ）の格子柄でとてもシンプルで親しみやすい柄です。
昔の丹波布は、茶色や藍の糸で織られたものが多く、古い縞帳も茶色系のハギレが多く見られます。
身近にある染料を使用するので、昔から栗やはんのき、ヤシャブシなどが手に入りやすかった為だと思います。
また、染まりが良く退色しにくい染料だったから残っているというのもあります。

現在の丹波布は、茶色や藍に加えて、ヤマモモ、梅、ビワなどの染料もよく使われ、黄色やピンク、オレンジ色などの柄の丹波布も織られています。

どの縞模様も、色々な世代の人が着ても似合う柄です。

ファッションショーでは、丹波布の工程に思いを寄せながら、またそれぞれの縞模様を楽しんで見ていただけると、とても嬉しいです。