助けてもらうのではなく

　プロジェクトの公開から５日が経過しました。現在の達成率は17％。成功の目安とされる「５日で20％」には及ばす、達成がすこし危ぶまれる展開となってしまいました。

　生来能天気な性格なため、ストレスやプレッシャーとは基本的に無縁に生きてきましたが、さすがにこの５日間は、ねっとりとした泥の中に首まで浸かり、右、左、右……と、あえぐようにして歩を進めてきた感覚です。そんな中で、しかし、ひとつ気づいたことがあります。それは、このプロジェクトは、みなさんに助けてもらうのではなく、参加してもらうためのものだということ。

　当方がめざしているのは、学問を通してつながりあう社会の実現です。であるならば、単に目標金額に届けばいいというわけではなく、この運動に、ひとりでも多くの方に加わっていただくことが重要なのだと――遅ればせながら――思い至ったのです。

　最初の５日が過ぎ、この先はご支援いただける方も、達成率の伸びも、これまで以上に鈍化することが予想されます。「泥」はその密度を増し、当方の歩みをより困難にするでしょう。それでも、いや、だからこそ、意味があるのかもしれません。ご支援いただいた方や、興味を持ってくださっている方一人ひとりと共に、この先も、一歩ずつ、進んでいきたいと思います。