
支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 783人
- 募集終了日
- 2024年4月26日
「ハ号ブル」2025年3月の作業経過です♬
O整備隊員による3月の整備報告です。

3月の作業開始、です。先月の続きの終減速機ケースの組み立てを行いました。回り止めの割りピンの位置合わせに苦労しましたが、組み立ては完了しました。オイル注入は、液体ガスケットの乾燥を待って後日行います。完成した姿は、ロックワイヤーもバッチリです。並行して、座席骨のサンドブラストや、誘導輪の欠損しているロックワイヤーの取り付けや、誘導輪ベアリングの グリスアップ準備等を行いました。

力持ちがやって来た。です。作業開始前から嬉しい知らせです。新しい器材を購入してもらいました。その名も「油圧式リフトテーブル台車226kg」です。名前が長いので、大陸生まれの「揚(よう)さん」と呼びますかね。まあ、結局「台車」とか「アレ」と呼ばれちゃうと思いますが・・・。さて、揚さん早速大活躍です。

本日は、またしても銃身付きキャリバー50と同じくらい重たい誘導輪調整部の組み立て、取り付けを行います。揚さんを作業台として組み立て作業を行い、そのまま高さを変えて、組み付けまで1人で行えます。2爺がヒィヒィ言いながら作業する老人虐待の光景は、もはや過去の歴史となりました。


グリスを中にたっぷり 充填しながら、組み立てを行う光景は、そこら中グリスまみれで、さながら「お前をグリス漬けにしてやろうか~。」の何かの悪魔的 儀式の様。とりあえず左側誘導輪調整部を組み立て終わり、車体への取り付け途中で本日終了。明日完成させます。

修復の槌音は響く。です。早く直して外注業者様に返送せねばならない座席中骨の修理を優先で行います。廃品のパイプイスをドナーとして、最新技術の粋と言うよりは、ロストテクノロジーの粋を集めた修理作業でガタガタの中骨を直します。主役はモチのロンで整備隊長殿。熟練の技で綺麗に仕上がりました。座席の現物があるうちに、車内の座席取り付け架台の修理も行いました。

「元々付いていた場所に戻すんだから大丈夫でしよ。」が通用しないのが、手作り部分の修復です。外した途端にイビツに歪むのは良くある事。数ヶ所の修正と、補強を行いました。溶接修理の終わった座席中骨は、錆止め処置を行います。この作業は、最新テクノロジーの「サビチェンジャー」を使います。これは、錆の部分に塗布すると、赤サビを化学反応で黒サビ(一種のパーカーライジング的なもの)に変換してくれる優れモノ。で、間違いないですよね?メーカーさん?。明日、黒色でペイントして完成です。

更に昨日の続きで、左側誘導輪調整部を完成させました。代用品ながら、調整ネジストッパーもしっかり機能しています。

座席中骨は、仕上げ塗装まで完了して業者様へ返送待ちです。前面板のメンテナンスハッチが押しても引いてもビクともしなかったものを、蝶番を油まみれにして、ハッチを フィットネスジムのトレーニング器材並みに延々とギコギコ開閉を繰り返して、なんとかスムーズに開閉できる状態まで持っていけました。

開閉ハンドルも、固着しているものを、同じく油漬け&ギコギコで分解に成功。中のパーツは、手入れで再利用可能です。


モデラーの大好物「ハッチの裏は何色?」は、陸軍カーキの様です。少なくとも、白やシルバーの痕跡は見当たりませんでした。
注文していた鉄骨「角型パイプ」が届きました。
この鉄骨がなぜ必要になったかと言いますと、先日フエンダーの下側を覗き込んでいた隊長が、「コリャ使えねェ!」と言いまして、何事かとフエンダー内側を見て見ますと、フエンダーを支えている鉄骨が腐蝕して穴が開いていました。私は上に乗ってもガタガタしなかったので、ノープロブレムだと思ってそれ以上の検査をしなかったのですが、流石プロ、見る眼が違う。整備隊長殿殊勲甲であります。腐蝕しているのを見てしまうと、なんだか怖くてフエンダーの上に乗っかる気がしません。

そんな訳で、フエンダーを支えている角型パイプを交換する必要が生じました。交換と軽く言いましても、ガスで車体から切り離してから、角型パイプを付け替える難作業になる訳でして、私のアナログ脳でも、最短でも、実作業時間一週間程度作業時間が追加となる事は容易に計算出来ます。この時期の追加作業は、いろんな意味で痛いですが、とはいえ腐蝕した状態のまま後世に引き継いでもらう訳にはいきませんので、作業は確実に実施します。

補足説明となりますが、です。外注整備品の完成第一弾として、ラジエーターと燃料タンクが仕上がって来ました。こちらの作業担当の業者様も、毎回得体の知れない物体ばかりの修理依頼でお世話になっている業者様です。今回も、壊れていたタンクの蓋まで直してもらって、なんかいっもすいません。

あとは、車体前面点検ハッチから取り外したロックレバーのサンドブラストからの防錆塗装を行いました。ロックハンドルを取り外した機会に、4335号車のレバーとの比較もしてみました。2つ並べて比較できるのも、このタイミングだけです。

感想は、ハ号ブルのレバーの方が、仕上げがシャープと言いますか、丁寧に加工されている印象です。この違いは、製造工場によるものか?。製造時期によるものか?、はたまた老眼による単なる勘違いか?。真相は不明ですが、興味深いです。
エンジン部始めました、です。エンジン部と言いましても、若人の溌剌たる歓声が響く楽しげな部活動では無く、無機質な機械の名称の事。本日より弊社の誇るベテラン整備士が週3日程度レストア作業のサポートに入ってくれる事になりまして、早速今まで手付かずだったエンジン部のオーバーホールを担当していただく事となりました。先ず手始めに保管倉庫の一角にエンジン整備スペースを開設いたしました。しっかりとした仕事は、しっかりとした作業環境から、勉強になります。

作業チームの平均年齢は爆上がりですが、整備効率はそれ以上に爆上がりです。これでエンジン部の整備は一気に進むハズ。

さらに、レストア作業の動画撮影も進んでいます。本日は、サイドフェンダーのガスでの切断作業という、撮れ高の高い映える動画が撮れました。

詳細は、返礼品デーブイデー(DVD)までお待ち下さい。

撮れ高低っ、です。本日は、昨日の撮れ高満載の作業から一転、終日底板清掃の地味な作業に取り掛かりました。車内底板は、当初の5センチの堆積物をツルツルで取り除く作業から始まり、高圧洗浄、ヘラによる泥の削ぎ落としで、作業当初に手伝ってくれていた超若手隊員から、「終わりました~。」と報告を受けていた部分なのですが、底板一筋ウン十年のオヤヂの手に掛かれば、ナントカエステの垢スリ並みに「奥様まだまだ出ますわよ。」と、約1時間の作業で御覧の通り沢山泥が取れました。

この作業が明日も続きます。泥が沢山取れた情報なんて誰が知りたいの?。と言う事で撮れ高の高かった昨日の作業の追加報告をさせていただきます。昨日は、右側誘導輪調整部の組み立てから車体への取り付けも行いましたが、最後に割りピンを差し込んでナットを固定して取り付けが完了なのですが、作業を容易にするために、ボルト先端に割りピンを差し込む向きを表示する刻線が刻んでありまして、そのボルトへの割りピン差し込用の穴開けと刻線は、手作業での加工の様で、穴の位置が高かったり低かったりだったり、中には穴がセンターからズレているものもあります。さらに刻線が微妙にズレていたりと、統一規格の量産品とは思えない微笑ましい仕上がり。

特に上側最後列のボルトは、穴の位置が内側に寄りすぎていて、通常のナットでは割りピンが入れられません。なぜか厚みの薄いナットが1個あり、謎だったのですが、色々組んで見て、この位置専用のナットと判明。割りピンがどうしても入らず苦肉の処置の様です。あるいはこのようなケースでは普通に行う処置なのかもしれませんが、サンプルが少ないため不明です。おそらく鬼籍に入っておられていると思われるこの作業をした工員さんが、80年後の作業者を悩ませて、まさかバズるとは!と、一番驚いているかもしれません。

左側サイドフェンダー付きました、です。昨日と同じ、泥がた~んと取れた話はどうでもいいですね。本日は、天気も良く、整備隊長が頑張ってくれたお陰で、左側サイドフェンダーが取り付けられました。

後々の利便性を考慮して上板はボルト止めとしました。フエンダーをまるごと切り離したお陰、不幸中の幸い?、漁夫の利?、タナボタ?・・・とにかく、裏側のサヒ落とし等作業性が良く作業が速く終わりました。これで、百人は無理ですが、常識の範囲内で人が乗っても大丈夫な強度が確保出来ました。
右側サイドフェンダー付きました、です。戦車みたいなものを整備している敷地内に、さらに次の整備の順番待ちの戦車がやって来る御殿場のごく普通の日常風景って何ナン?と思いつつ作業を進めます。

本日は、エンジン部の整備、サイドフェンダーの取り付け、車内底板の清掃と、三正面作戦です。右側サイドフェンダーの取り付け作業は順調に進み、何人か乗っても大丈夫なフェンダーが完成しました。もちろんボルト止め仕様です。

車内底板清掃は、泥ではなくて錆がたーんと取れた話はどうすか?。まあ、興味が無いとは思いますが聞いて下さい。車内底板は、長期湿気にさらされた鉄板にありがちな激しい腐蝕が進行している訳ですが、錆が進行していきますと、表面にカサブタ状の錆のカタマリが出来てきます。

そのカサブタを取り除いてから錆止め処置をする訳ですが、その作業には、先の尖ったハンマーで叩いて取り除くのが、一番手っ取り早い方法です。この叩く作業も闇雲にそこら中叩きまくるのでは無く、怪しい箇所に効果的な打撃を加えるという、なにやら威力偵察の極意のような作業のコツがあります。そんな訳で、明日も効果的な打撃を加えます。
本日も無慈悲な打撃を加えます、です。作業は昨日からの続きで、錆のカサブタに無慈悲な連打を加えます。2日間の作業で錆取りも概ね終了です。あとは、ワイヤーブラシで磨いてサビチェンジャーの塗布となります。並行して、各部に発生している亀裂の溶接による補修と、エンジン室右側面の外板の張り換えを行います。

本車外板全体の造作が「車のサグラダファミリアや~!」の切った貼ったの雑然とした造りながら、何だか味わい深い出来なのですが、このエンジン室右側面外板の部分だけは、取って付けたと言いますか、本当に廃材を何処からか取って来て、適当に引っ付けた造りとなっており明らかに他の部分と比べて見劣りしていました。

そのため、この機会に他の部分と統一感を持たせた外観に工作しました。なるべくオリジナルの構造を尊重する方針ですが、この部分だけは、外板も外れそうな状態だったため、造り換えとしました。構造は強化されましたが、シルエットは変わっていません。
ついに灯り(照明)が点きました。です。此処(作業テント)に待望の照明が来ました。いつの時代の話だよって、今日、令和七年、二十一世紀の話。作業テントは、元車両置場に仮設のテントを建てたもので、照明設備等一切無し。電動工具も隣の倉庫からコードを引いて使っています。

作業当初から「暗くて不便だね~。」と言いながら作業していたのですが、細かい作業が増えてくると、「心眼で見るのじゃ!心清き者には見えるはずじゃ。心の目を開くのじゃ。」とも言っておれず、「指揮官殿、長老どもが手元が見えんと騒いでおりますッ!。」と報告しまして、高性能エルイーデーワークライトを購入してもらいました。

付属の収納ケースが街中で持ち歩いたら職質を受けそうな、アサルトライフルを入れて持ち歩くのにジャストサイズなのが素敵です。想像以上に明るいです。今度は、眩しくて仕事にならん!。と、クレームが出そう。
本日のお届け物は、業務用クリーナー、です。屋根もネエ、工具もネエ、電気もネエ。からスタートした本修復作業。必要の都度、物を買い足しつつ作業していますが、本日は業務用掃除機が届きました。会社宛て送られて来るで荷物で、受け取り部署「戦車」は、防衛関係以外では本社だけかも。さすが三種の神器(だったっけ?)底板の塗装前の最終工程で、隅々の埃や砂を良く吸ってくれます。文明の利器の投入で作業が大いに進みます。

本日はさらに、車体前部右側点検ハッチの錠前部の補修も行いました。この錠前部分は、左側は比較的状態が良いのに比べ、右側は全体的に腐蝕が激しいです。これは、蝶番の固着でハッチが閉まらす、半開きのまま長年放置された事が原因と思われます。

当初は、上側に新たな鉄板を貼り付けて腐蝕した穴を塞ぐ修復をする予定でしたが、検討の結果穴はそのまま残して、機能維持に必要な部分のみ最小限の補修に留める。との修復方針となりました。これにより、修復後もロック部分の動きが外から観察できるようになりました。

メンテナンスハッチロックレバー取り付け終わりました。です。先日レバー部の塗装まで終わらせておいたロックレバーの取り付けが完了しました。

中のスチールボールやスプリングが再利用可能だったため、作業はスムーズに完了です。しっかりハッチを閉鎖できます。動かした時のカチッという作動感も小気味良いです。

本日はさらに、ミッションとデフの取り付け部付近の灯油による洗浄も行いました。長年漏れたオイルに覆われていた部分のため、いくら手入れしても表面の油っぽさが残っていたため、灯油でゴシゴシ擦って油分を取り除きました。灯油拭き直後の底板は、ピカピカに黒光りして、ここに住めそうです(ウソ)。

以上で3月の作業報告は終了です。
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3月中にはある程度全体のゴールの見通しが立つと良いのですが・・・と先月書かせていただきましたが、3月末からは分解から組み立て作業に移行しており、作業場を見学に行くのが楽しみな日々です。
ハ号ブルのお披露目会は5月最終週と目標を定め、4月は全力で作業を進めて行きたいと思います。
ということで、最後にお約束のお願いです。車両修復や博物館設置へ向けてマンスリーサポーター様を募集しています!現在400名のサポーター様にお支えしておりますが、年内には600名、年度末には800名のサポートが継続的にいただける体制で「九七式中戦車改」の修復作業を進めて行きたいと思っております。どうぞご検討と、情報拡散へのご支援をお願いします!!
リターン
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月

「防衛技術博物館を創る会」のマンスリーサポーターを募集します!
- 総計
- 530人

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 61,720,000円
- 寄付者
- 2,857人
- 残り
- 29日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
- 総計
- 679人

1頭1頭と向き合い続けるために。引退馬たちに安心安全な新厩舎建設へ
- 現在
- 73,927,000円
- 支援者
- 6,384人
- 残り
- 32日

地域医療を守るため、ともに走ろう|ドクターカー更新プロジェクト
- 現在
- 7,213,000円
- 寄付者
- 254人
- 残り
- 29日

何があっても、駆けつける。救急医療の生命線「病院救急車」の更新へ
- 現在
- 25,452,000円
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- 297人
- 残り
- 28日

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
#ものづくり
- 現在
- 217,127,000円
- 支援者
- 12,322人
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- 29日










