【地球観測衛星紹介シリーズ】Vol.3 アメリカの衛星紹介

 

 

JAXAが公表している情報によると、地球の周りを周回している衛星の数は7,600機を超えています(2017年2月時点)。軌道上の衛星は4,400機以上あり、そのなかでも、アメリカ・ロシア・中国・日本が打上げ数で上位四カ国につけています。

 

 

その中でも群を抜いた打上げ実績を誇る、アメリカの地球観測衛星についてご紹介します。リモートセンシングの草分け的存在とも言える「ランドサットシリーズ」についてです。

 

衛星外観図(写真クレジット : NASA)

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ランドサット1号の基本情報

1. ミッション : 農業、地質、森林、地域計画など陸域の中分解能データ
2. 重量 : 約953kg(打上げ時)
3. 設計寿命 : 1年
4. 高度 : 700～900km
5. 一号機打上げ年月日 : 1972年7月23日

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アメリカのリモートセンシングにおけるパイオニア計画と呼ばれ、地政学・農業・土地活用、そして地球システム全体の理解を深めるために必要となる情報取得の手段として、新しい道を開拓しました。

 

 

1972年の観測開始以来、8号機まで継続して観測しており、2012年で40周年を迎えました。最も長期にわたるリモートセンシング計画となっています。

 

 

NASAがこのランドサットの開発に着手したのが、1964年のことです。

60年代から70年代にかけて、アメリカは月に人類を送るという壮大な目標を掲げ、「アポロ計画」を推し進めました。その推進役となったNASAは、アポロ計画で得た技術力をより実用的な用途に役立てようと、様々な宇宙システムの研究に取組み、その中でランドサットも開発されました。

 

 

6号機が1993年に打ち上げられましたが失敗に終わり、現在は8号機が観測を続けています。2020年12月には9号機の打上げが予定されており、50年に及ぶ息の長いプロジェクトになりそうです。

 

 

なお、Landsatのデータは米国から無償で公開され、弊社と同じつくば市にある産業総合研究所からLandBrowserというWEBサイトを通じてLandsat8号を含む複数の衛星データが公開されています。

 

 

誰でも衛星データを見ることが出来ますので、是非ともご覧いただき、衛星を身近に感じてもらえれば幸いです。