古いものを新しく作っています

残り2日、出来る事を諦めずにコツコツ進めるのが、皆様への希望の「戸口」と信じて頑張っています！

 

 

 

今日は雨予報だったので、午前中のうちにヨ5003用の小物を作ろうと頑張っていました。

1時間半で雨の為撤収しましたが、鉄製部品の製作は、作業場を持たないため、屋外作業にならざるを得ません。

 

 

 

 

ヨ5000形の設計図と、先週伺った加悦ＳＬ広場で見学した、キ100形に残る「手ブレーキ」の旧タイプの製作を始めました。

原料は、ご覧の通り、水道の配管です。

最後にキッチリと収まるががまだ不安ですが、これまでも何とかなってきたので、大丈夫でしょう。　多分。

 

 

では、このブレーキハンドルは、ヨ5003にいつ頃まで付いていたのかというと…。

すいません、良く分かりません。

 

ただ、昭和41年度以降、ヨ3500形が5000改造されている時期が、車掌車の環境改善を急速に進めた時期で、その頃製造されたヨ6000形と同じシステムにする必要もあった筈なので、30年代に変更はされていないようです。

 

1枚目の写真は北陸本線の南福井駅。　かつて福井客車区があったところです。

私がいつもお世話になっている方が実際に撮影された写真です。

クモヤ93000形がD51蒸気機関車と連結されています。

撮影は、昭和37年2月。

北陸本線福井電化、北陸トンネル開通を4ヶ月前に控え、架線工事の検査で試運転する為に、クモヤ93がはるばる東京の田町電車区、今なら高輪ゲートウェイ駅のあるところから送られてきたのです。

そう、北陸本線の交流区間を自走した、初めての電車がクモヤ93だったのです。

 

でも、話が逸れましたね。

 

本題は、ネガフィルムの隅っこに何とか写っていた、ワフ22000形の方でした。

この形式はもう現存しておらず、ヨ5000形後期車やヨ6000形の増加と共に姿を消した、古典緩急車です。

 

ブレーキハンドルはオリジナルのままです。

加えて、尾灯もありません。

ヨ2000形も、車軸発電機が設置されるまでは、このワフと同じで尾灯は電池の吊下げランプを使用しました。

それよりも、車内に電灯が無かったのです。

同じように電池式の行燈が唯一の明かりで、寒いときは石炭ストーブだけ。

北陸トンネルが出来て以降も、車掌さんは大変なご苦労があったとお察しします。

 

ヨ5003の復元は、「不便」から「便利」になりゆく進化の過程を再現するのと同じなのです。