介護士の自分、ハピスポの自分、本当の自分

私は、介護士として高齢者施設で働いて６年目になる。

今、施設をご利用されるお年寄りのほとんどに何らかの認知症の症状がみられる。


認知症のあるお年寄りを
皆さんは、どのように捉えているのだろうか？


世の中では、認知症予防体操、認知症予防対策とみなさん一生懸命認知症にならない様にと心がけたり、マスコミもこぞって取り上げている。


でも、現実問題８５歳以上のお年寄り３人に１人は認知症だと言われる今、考えなければいけないのは


認知症になると不幸なのか、ということではないだろうか？


もし、認知症イコール不幸だとしたら、８５歳以上のお年寄り３人に１人は不幸ということになる。だとしたら、多分私も、これを読んでくださっているみなさんも、不幸街道まっしぐらということになる。


それでは、あまりにも悲しすぎる。


私は、介護士としてというよりも、人として、出会った認知症や障がいを持った方達としっかりと向き合う生き方がしたいと思っている。


それは、小さい頃から自分に自信が持てずいつも苦手意識から抜け出せずに生きてきたからだ。


勉強は、苦手な分野に関しては
どんなにがんばっても、結果を出すことができなかった。


大人になってから受けた知能テストで、その結果が数値としてハッキリ出た時に、出来ない自分には理由があった事にホッとした反面、やっぱりいくら頑張ってもダメなものは、ダメなんだと、ひどく落ち込んだ。



わからない事が多い不安感や、何で出来ないのか自分でもわからない苦痛を、私も多少なりとも味わって生きてきた。



Happy Spot Clubを立ち上げ、
そのボランティアの活動を通じて
仲間たちに出会い、一人では無理なこと、出来ないこと、諦めてきた事が今、形になり動きはじめている。



結果は、もちろんだが
ここまでの過程の中で私は、みんなにそのままの私でもいいと、出来ないことがあってもいいと支えてもらってきたからこそ、人生で初めて居場所を見つける事ができた。



認知症や障がい、または 与えられた人生における環境から生きづらさを感じている方達が、自分は 世の中に受け入れられているんだと、居場所があるんだと感じていただける様なお手伝いがしたいといつも思っている。


それは、私が皆さんにしていただいてきた事だから、介護士としての自分、ハピスポ代表としての自分が今できる限りを尽くして

世の中に、恩返しをしていけたらと思っている。


私の子ども達も、その世の中で これから長い人生を歩んでいくのだから、やっぱり自分も 未来に本気でありたい！


沢山の方達が温かい気持ちで、お互いを受け入れる事ができれば、未来はもっと豊かで味わい深いものになると


信じてちゃダメですか？



これが、私の変わる事のない願いです。


HAPPY SPOT CLUB
代表 高山さや佳