喉頭摘出術とPTSDについて

こんにちは、今日でクラウドファンディングが7日目となりました。長いようであっという間の１週間でした。皆様からのコメントをいただくたびに、とても嬉しくなります。

引き続き今後とも、ご支援よろしくお願いします！

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### Day 07###

福島で開催されている日本喉頭科学会の学術講演会に参加してきました。その中でとても興味深い講演を拝聴しました。福島県立医大の先生のご講演で、「災害と心のケア」についての内容でした。ご存知のように、福島では東日本大震災にて多くの方が被災者となりました。特に思い出したくない記憶、トラウマ記憶に悩まされて、今も多くの被災者が外傷後ストレス症（PTSD）に苦しんでいるようです。さらにその被災者を支える支援者自身にも多くのメンタルヘルス上の課題が出ているようです。支援者へのサポートも含め、自治体など多方面で支援をしていく体制づくりが重要とのことでした。

喉頭摘出術を受ける患者さんも、災害とは異なりますが、手術の前にかなりの心的外傷ストレスを感じます。「がんに対する自分の命への不安」と「自分の声がなくなってしますこと」に対して非常にショックを受けることが多いです。私たちのグループは、喉頭摘出術を受ける患者さんがどのくらい心的外傷性ストレスを感じているかを、15年間の名大病院でのデータをまとめて報告しました。驚くことに手術前には、約3割くらいの患者さんがPTSDの可能性がある結果でした。やはり喉頭摘出術を受ける前にはそのくらいの不安を抱えていますので、自分の声を保存しておくことまでは、考えることができないと思います。少しでもこのプロジェクトの存在によって、その不安が和らいでくれることを願っています。