【現役メンバーより①】2019リーダー：琴畑歩美

　私は小学２年生の時に、姉の影響でクラブに入りました。

　姉は児童館の時から一輪車に乗れて、演技などもしていました。

　当時私はあまり一輪車に興味がなく、壁を使って少し漕ぐ事しかできなかったので、姉が遠野一輪車クラブに入る時、私も一緒に入るなんて考えてもいませんでした。

　私は一輪車を始めるのが遅かったので、先に始めた保育園の後輩達が自分よりも上手く乗れているのが悔しく、そこから自分の中に火が着きました。

　自主練をしに行ったり、家で体幹トレーニング、柔軟をしたりしました。
頑張って練習して、どんどん技ができるようになって行くのを実感し、そこから『一輪車すごく楽しい！』と言う気持ちが湧いてきました。

　中学3年生の時、立て続けに体を壊し、3ヶ月くらい乗れない時期がありました。その間何が出来るか考え、私は初めて後輩の演技を作ることにしました。

　今までは、自分の演技すら作れず、先輩や指導者の方に助けをもらっていたのですが、自分の力で、曲の編集から演技構成まで作ってみようという挑戦をしました。
　選手ではなく、指導者として後輩に接する事で、今まで見えなかった部分に気づいたり、演技を作る楽しさを知りました。

今年の全国大会では、総合優勝を目標としていましたが、自分の中でもう一つの大きい目標がありました。

　それは、メンバー一人ひとりの向上でした。

　メンバーの中には、成功体験をしたことがない人、本番で力を発揮できない人、楽しむよりも緊張で足が震えてしまう人など、沢山の悩みがあると知りました。

　私は皆に成功体験をしてもらえるよう、沢山話し合ったり、自分のこと、相手のことを言い合ったりしました。

　時には衝突もありました。その度に皆で相談し、モチベーションを上げていきました。
　残念ながら総合優勝は出来なかったのですが、演技が終わったあと、後輩たちから『今までで一番楽しい全国大会だった』と言われ、これまで一輪車を続けて来てよかったと心から思いました。

遠野一輪車クラブは結成20年。私はクラブに入って10年経ちます。

今年の発表会は、これまでの全ての集大成です。そして、これからの遠野一輪車クラブのスタートでもあります。

私達はまだまだ進み続けます。応援してくださる方々のためにも、沢山の感動と笑顔を届けます。
メンバー一同一生懸命演技します。
少しでも、皆さんに届くように。
 

2019年リーダー　琴畑 歩美（2009年入団）