水戸芸術館の巨大バッタ、椿昇+室井尚《飛蝗》の修復・公開へご支援を
水戸芸術館の巨大バッタ、椿昇+室井尚《飛蝗》の修復・公開へご支援を

寄付総額

5,325,500

目標金額 3,500,000円

寄付者
211人
募集終了日
2023年10月27日

    https://readyfor.jp/projects/arttowermito-locust?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2024年04月08日 14:37

修復・公開第2弾が無事、完了しました!

去る2024年3月30日(土)と31日(日)の2日間にわたり、

当館コレクション作品である通称「バッタ」の修復・公開第2弾を、無事執り行うことができました。

 

今年の春はいつになく嵐が多く、天気予報とのにらめっこが続き、最終的に実施を決定できたのは、なんと開催3日前の水曜日でした。

前日、金曜日の昼過ぎまで大雨でしたが、土日は今年初の夏日で熱中症が心配されるほどの好天に恵まれました。

当日は、高校生を中心に多くのバッタ復活ボランティアが集まり、スタッフも入れておよそ50名の体制でバッタの修復・公開に挑みました。

 

初日、はじまりの挨拶をする椿昇氏、隣(左)に現場指揮にあたる中野敦之氏。

 

1日目は、昨年9月の時点で修復に向けて取り外した足先6本を、バルーン制作業者による再制作を経て新調し、本体に縫合する作業に専念します。

 

椿氏から全幅の信頼を得るバルーン制作業者の安元氏による縫合作業。撮影:根本譲

 

オリジナルの生地の布目が伸びてしまっていたため、オリジナルから型紙を起こして再制作したものの、新たな布地でつくった足先を本体にうまく縫合できるか、苦戦が予想されていました。

 

やってみないとわからないという未知数を抱えたまま、安元さんは、持ち込んだミシンで辻褄が合うようどんどん縫合を進めます。

1日では縫合が終わらないかもしれないと懸念されていたものの、見事、新しい6本の足先を手に入れたバッタを、15時ごろから膨らませます。

 

本体内部に空気がいきわたるよう気道を確保しながら膨らませる。撮影:根本譲
新しい足を手に入れたバッタ。9月に軽量化して新調済みの触角が風に揺られてふわふわ動く。撮影:根本譲

 

この縫合作業と並行して、午後、会議場では「椿昇によるトークと対話」が開催されました。

順調に修復が進んだおかげで、トークのご来場者にバッタが膨らんだ様子を見ていただくことが叶いました。

 

椿昇氏によるトークの様子。撮影:根本譲

1日目の修復作業はここまで。

送風機をストップし、ボランティアとスタッフみんなで協力して、バッタの内部から開口部へ空気を送り出すようにして抜き、バッタをたたみ込みます。

 

みんなでバッタの布地の上に身をのせて空気を押し出す。撮影:根本譲
バッタを細長く蛇状にたたむ。撮影:根本譲

 

2日目。

さらに多くのボランティアが集まり迎えた朝。

午後には風速5メートルから7メートルという強風の予報。

バッタの最大の敵が風であることは、初回発表時の「横浜トリエンナーレ2001」ですでに証明されています。

この日の進行は、まきで進めていくことになりました。

 

さっそく展開する様子。撮影:顧剣亨

 

昨日、無事、足の縫合が済んだので、この日はいったんバッタを展開させて、触角にインナーチューブを取り付ける作業から始まります。

 

これは、バッタの内圧自体が経年劣化で落ちているため、触角を軽量化しても立ち上げるほどには空気を送り込むことができなかったことから、新たに布製のインナーチューブを装着することで、触角にダイレクトに空気を送り込もうとするものです。

 

 安元さんがインナーチューブをミシン縫いする様子。撮影:顧剣亨

 

 

作業のために内部に入った安元さんが撮ってくれた極秘(?)画像はコチラ↓↓

 

インナーチューブを取り付けたバッタ内部の様子。撮影:安元さん

 

見事に空気が送り込まれている様子がわかります。

また、同時に、足の関節部位を引っ張り上げて足の左右のバランスを整えるために、ロープの長さの調整作業を午前中に行ったところで昼休みを迎えました。

 

昼休みをはさんで13時15分に作業を再開。

いよいよインナーチューブを取り付けたうえで、バッタをふくらませると……

 

  *都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨

 

*都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨
*都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨
*都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨
*都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨
*都合上、タイムラプスは2日目午前の絵。撮影:顧剣亨
撮影:顧剣亨

 

やったーーー!

 

ものの見事に、りりしいほどに触角が立ちました!

 

もはや「角(ツノ)」ではないかといわれるほどに、力強さを獲得したバッタ。

 

 磯崎新設計の水戸芸術館タワーと堂々のツーショット。撮影:顧剣亨

 

多くの方々のご協力とご支援のおかげで、見事に復活を果たしました!

 

といいますか、むしろ、平置きで触角が立ったのはこれが初ではないか……とささやかれています。

 

このようなかたちでクラウドファンディングの成果を示すことができ、感無量です。

 

ご協力・ご支援いただいたみなさま、改めてありがとうございました。

 

 

当センターでは、このあとクラウドファンディングの残るリターンの実行に向けて動いてまいります。

次なる仕事は、報告書の作成。

4月中に制作して、5月にはクラウドファンディングのご支援者のみなさまにお届けしたいと思います。

 

引き続きよろしくお願いいたします。

 

撮影:根本譲

 

 

         水戸芸術館現代美術センター

 

ギフト

5,000+システム利用料


alt

応援コース5千円

■サンクスメール
■寄付金領収証
■実施報告書

※実施報告書:本プロジェクトの活動について、修復後の作品の写真を添えた報告書のPDF)

申込数
65
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


alt

【クラウドファンディング限定】作品元ピース

■【クラウドファンディング限定】作品元ピース

■サンクスメール
■寄付金領収証
■実施報告書

※作品元ピース:修復によって差し替えとなり、作品《飛蝗》から切り離されたピースの断片をお送りします。サイズ:約15×15cm(予定)
※実施報告書:本プロジェクトの活動について、修復後の作品の写真を添えた報告書のPDF)

申込数
75
在庫数
25
発送完了予定月
2024年4月

5,000+システム利用料


alt

応援コース5千円

■サンクスメール
■寄付金領収証
■実施報告書

※実施報告書:本プロジェクトの活動について、修復後の作品の写真を添えた報告書のPDF)

申込数
65
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


alt

【クラウドファンディング限定】作品元ピース

■【クラウドファンディング限定】作品元ピース

■サンクスメール
■寄付金領収証
■実施報告書

※作品元ピース:修復によって差し替えとなり、作品《飛蝗》から切り離されたピースの断片をお送りします。サイズ:約15×15cm(予定)
※実施報告書:本プロジェクトの活動について、修復後の作品の写真を添えた報告書のPDF)

申込数
75
在庫数
25
発送完了予定月
2024年4月
1 ~ 1/ 14


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る