【応援メッセージご紹介11】大阪市大医学部付属病院　山口悦子氏

皆様こんにちは。中井です。

いつも応援ありがとうございます。

 

 

当研究室では、医療の安全についての研究も行ってきました。

医療現場では、医師、看護師、薬剤師など多くの医療従事者が

患者の治療に関与します。

ちょっとしたコミュニケーションエラーが、患者の生命を脅かすこともあるため、

安全は医療の質の前提です。

 

 

本日は、医療事故を未然に防止するための安全研修を一緒に進めてきた

山口（中上）悦子先生よりいただいたメッセージを紹介します。

 

 

山口先生は、大阪市立大学医学部附属病院で、

医療の質・安全管理部部長をされています。

現在は、病院全体の安全管理業務を統括する立場でお忙しくされていますが、

小児科医でもいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

大阪市立大学医学部附属病院

医療の質・安全管理部　部長・病院教授

　山口（中上）悦子先生

 

 

ある著名な心理学者が

「安全は、それが『有る』ときではなく、『無い』ときに測定され、定義される」

と言っています。

 

 

子どもたちはとても元気なので、私たちは彼らが笑顔で走り回っている姿が

日常だと思い込んでしまいます。

そして、不慮の事故、災害、病気で、

当たり前だと信じていた日常が揺るがされた時、

はじめて、子どもたちの生きる姿の尊さに気づかされます。

 

 

けれど、私たち人間は備えることもできます。

「知ること」も備えの一つでしょう。

そして「知ること」を共有し、広げることを通じて、

仲間とつながることができます。

「知識」「技術」は大事ですが、それだけでは備えにはなりません。

災いは、常に、人間の知の及ばないところからやってくるから。

 

 

「思いもよらなかった」「想定外だった」「予想以上だった」

といった未知の脅威に立ち向かうのは、

結局のところ、人と人とのつながりと、

そこから創造される「知恵」だと思っています。

 

 

今回の本が、家庭で、学校で、地域で、社会で・・・

子どもたちの未来のために人と人とがつながり、

共に知恵を創り、

未知の脅威に備えるきっかけを作ってくれることを期待しています。