北大路魯山人の織部

北大路魯山人は2度にわたり織部焼による人間国宝を辞退しました。

 

食器は「料理の着物」と言いましたが、

たしかにそうです。

どんなに美味しい食べ物でも飲み物でも、

器がダメだと美味しくいただけませんね。

 

魯山人の織部は、料理をのせると一段と引き立ちます。

なんというか・・

料理が落ちついているというか、

まさしく女性に着物がピタッと合って、

ベストマッチングとでも言いましょうか。

 

そんなお写真がこちら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　協力：銀座 久兵衛　撮影：稲田浩男

 

どうでしょう、魯山人の器だけ見ている時より何と華やか。

まさしく絢爛豪華というかんじです。

 

魯山人は器をつくるとき、もう頭の中では料理をのせたイメージがきっと出来上がっていたはずです。

器だけの鑑賞もいいですが、料理をのせた器を鑑賞（というかお食事）は、

なんと贅沢な出来事であると今更ながら思います。

 

器をおろそかにしがちな現代、魯山人の器とはいかないまでも、手作りの料理と手作りの器の組み合わせは、ちょっとだけ心の豊かさをもたらしてくれるでしょう。

 

クラウドファンディングもあと19日間。

目標の9割目前で、ゴールも見えてきました。

これまでご厚意をお寄せいただいた皆様のためにも

ぜひ成立させなくてはなりません。

来週は9割突破を目指し、いよいよラストスパートにそなえます。

 

はい、ご馳走さまでした！！