【教えてマツタロウ大使！Vol.2】

 

Q：あまり知られていないパラオの特徴を教えてください。また、日本との共通点などがあれば教えてください。

 

 

■パラオの特徴

BUL: パラオには、古くから伝統的な酋長が自然資源の持続的利用を目的として、魚が産卵して子育てをする時期には禁漁（猟）する区域や期間を定めたりするBUL(ブル)と呼ばれる慣習があります。

 

 

BULの考えをもとに、日本の国土より広い50万km2におよぶ海洋保護地域(MPA: Marine Protected Area)を太平洋諸島の中でも一位早く設けています。パラオ議会は２０１５年１０月に排他的経済水域(EEZ: Exclusive Economic Zone)の80%での漁業や鉱業などの資源採集活動を禁止する法案を可決し、残り20%の水域のみを、地元民の漁業や少数の小規模な商業活動に利用しています。パラオにある１６の州がMPAを決め、海洋保護に取り組んでいます。保護された海洋が豊かになり拡がるほど、そこで育った魚たちが豊かになり、漁師に恩恵を与えるなど良い循環を作り出しています。

■日本との共通点

 

＜その１＞
パラオの食生活と日本の食生活が魚中心という点があります。日本に赴任して５年になり、ずっとパラオでタロイモと魚を食べて生きてきた私ですが、一度もパラオの魚やシーフードが懐かしいと思ったことがありません。

• 月をみて、潮の動きを大切にして、どの時期、どの時間、どの魚が旬で美味しいかという点を把握していることです。
• 例えばイワシは満月の時は美味しくないといいうことを私たちはしっています
• 魚は早朝に捕獲します。魚は日中餌を食べ、夜は消化をしていますから、早朝に捕獲すると内臓に何もないので、内臓まで全て魚を美味しくいただくことができます。
• Unicorn fish (テングハギ)は夜間、ある月の形の時に捕獲すると一番美味しいです。
• 伝統的な釣りの仕方は、私たちの文化を形成しています。

＜その２＞

パラオも日本も同じ太平洋を共有していることです。パラオは日本の真南に位置する太平洋の中にある島です。

 

 

＜その３＞

おもてなし：パラオも日本も、個人よりも和を尊重します。

• パラオは種族文化ですが、ある種族が新しい種族と関係を持ち始める時、Bai(バイ)という伝統的なコミュニティーハウスで訪問者を、たくさんの食事をふるまいおもてなしします。

• 普段挨拶でよく使うAlii (アリー)、Klechedaol(クレダオール)ということばがおもてなしと同じ、歓迎の意味をもちます。成田空港に到着するとAliiという言葉が迎えてくれます（笑）

 

 

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