【最上】いま最上町がアツい！ 食と自然のユートピア

 

「大学生が魅了された15Chiiki」連載第13回は、昨年山形県最上町で実習をおこなった最上班です。

とは言いながら、ごめんなさい。

最上のセットは大変好評につき、つい先日売り切れてしまいました。

ご支援、ご購入いただいたみなさま本当にありがとうございました。

また、ここまでサポートしてくださった地域構想研究所最上支局をはじめとした最上町のみなさま、関東圏もがみ友の会（関東圏在住最上町出身者の会）のみなさま、ご指導くださった大学の先生方、そして一緒に活動をして時には励まし合った学部同期のみんなに心より感謝申し上げます。

 

最上班は例年、大学構内で毎年行われる地域フェアで売り上げが下位でした。

決して最上や最上の特産品に魅力がないわけがない、今回は絶対に巻き返そうとグループメンバー3人で誓い、地域との情報共有や対外的なプロモーションに努めてきました。

その努力が本当に成就し、心より嬉しく思います。

商品紹介は、我々の商品に関するエピソードを感謝の気持ちも込めてご案内いたします。

どうぞご覧ください！

 

 

最上セット「もぐもぐもがみ「おうちじかん」に最上級の温もりを」紹介

 

1. 芋煮セット5~6人分（里芋、牛肉、こんにゃく、舞茸、ねぎ、たれ、玉うどん、カレールー）
2. スティック米　つや姫、雪若丸
3. 最上早生そば　そばつゆ付き　　
4. アマビエの木札

 

「芋煮」との出会いは偶然？ いや必然？

 

 

芋煮とは、山形県に古くから伝わる里芋を使った郷土料理で、各家庭や地域によって味付けや具材は様々です。

私達がはじめて芋煮に出会ったのは、実習4日目の2019年9月21日 。林業体験のお昼休憩でした。

林業体験の時の地元の先生方が用意してくださった、自然の中で食べた芋煮の温かさが体の隅々までに染み渡たり、林業体験で疲れた私たちの心と体を癒してくれました。

 

 

肉と野菜のうまみが溶けこんだスープにねっとりほくほくとした里芋。初めて食べた芋煮のおいしさに、「最上町に来て良かった！」と実感した瞬間でした。

山形県内では毎年10月から11月にかけて大規模な芋煮会が開かれていましたが、今年の開催は、新型コロナウイルスによりほとんどが中止になってしまいました。

そこで私たちは、自宅にいても山形の芋煮を味わっていただきたいと思い、最上町流の醤油ベースで牛肉を使用した芋煮セットを考案しました。

里芋はねっとりほくほくとしており、牛肉のだしと醤油がよく合います。

また里芋は皮をむいた状態でお届けするので手軽に調理いただけます。

旬の食材がたくさん詰まった芋煮をどうぞご賞味あれ！！

 

 

芋煮のお供はやっぱりお米

 

 

米どころとして知られる山形県。

山形県自慢のブランド米、つや姫と雪若丸を紹介します。

つや姫は「炊いてほれぼれ、冷めてもおいしい！！」というコンセプトのもと、旨味や甘みはもちろん口当たりや粘り気など米の味としてバランスがいいのが特徴です。

一方雪若丸は、つや姫の弟分として誕生し、「粒立ちしっかりおいしい新触感」というコンセプトのもと、際立つ白さとツヤ、バランスの良い食味と、一粒ごとにしっかりとした噛み応えを感じることができます。

 

 

最上の「そば」をあなたの「そば」に 

 

 

最上町のそばは「最上早生そば」と呼ばれ、大自然の中で育ったことにより風味豊かで香りが高いことで知られています。

私たちは最上町の東法田という地域で最上町のお母さん方で結成されている「白川みつわ会」でそば打ち体験をさせていただきました。

自分たちでそばを打ってみると思ったより力を入れなければならなかったり、そばを丸くまとめるときヒビが入ってしまって大変でした。 

切るときは細く均等にしなければならないのでとても根気のいる作業でした。

 

 

その後、自分で打ったそばを白川みつわ会のお母さんに調理していただき、天ぷらと一緒に食べることができました。 

いびつな形ながらも、最上早生の香りが強く感じられました。

つゆにはさっと通し、豪快にすすればもうそこには最上町のそば畑が広がっていますよ。 

 

 

杉の木は最上の未来を照らす 

 

 

最上町では昭和50年前後に、家畜の餌場だった牧野を利用して大規模な杉の植林作業が行われました。

しかし近年の担い手不足により間伐などの森林整備が追い付かなくなってしまいました。

 

 

そこで最上町では、杉の木材を燃料として使いやすい形に加工して燃やすことによってエネルギーを作り出す木質バイオマス事業が始まりました。この事業が行われたことによって杉の木の間伐材から電力を生み出し最上町内で消費するという地域内循環ができ、担い手不足の解決にもなっています。

 

 

私達は1年次に木質バイオマスについて学び、最上町の杉の木に可能性を感じました。

今話題の疫病を追い払う妖怪、「アマビエ」の姿が描かれた木札。

この木札は、最上町産のスギの木材を使用しており新鮮な杉の香りを感じられます。

 

 

市田悠稀