
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
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- 41日
応援コメント
モンの民話との出会い(民話の採話・著者の安井清子さんより)
著者の安井清子さんが、40年近く前、モン族と出会い、民話を採話した活動が、今回の絵本に繋がっています。安井清子さんが、モン族との出会いからの出来事を書いてくださいました。
以下、
ラオス在住の安井清子さんより
私が、初めて「モンの民話」に出会ったのは、今からもう40年近く前、タイのラオス国境近くにあった難民キャンプでした。私は、NGO(SVA:シャンティ国際ボランティア会)のスタッフとして5年間半、働きました。その難民キャンプには、戦争の影響で難民となった、ラオスの山の民、モン族の人たちが暮らしていました。子どもたちがたくさんで、小さな子が妹や弟をおんぶしながらも、遊び回っていました。モン語はタイ語ともラオス語ともまるで違う不思議な響きの言葉で、働き始めた頃は、私は何一つ解りませんでした。 私は、子ども図書館の立ち上げをする仕事を担当しており、日本からたくさん絵本を持っていっていました。どうすれば伝わるのだろう? 一番初めに覚えた言葉は「ダッチ?」。「何?」という意味です。私は絵本の絵を指さしながら、子ども達に「ダッチ?」と尋ねては、モン語を覚えていきました。 
難民キャンプに入って数日後、初めて子供達に絵本を見せた。「ダッチ?(何?)」という言葉だけしか知らなかった。(写真提供:安井清子氏) 
少しずつ覚えた言葉で、毎日、必死に絵本を見せました(写真提供:安井清子氏)
そのうちに子どもたちは、絵本の表紙と裏表紙の間には、お話の世界が描かれているのだということ・・・お話の新しい世界に出会う楽しさがわかっていったようです。 モンの人たちは、元々文字を持っていません。もちろん、モン独自の本などもありませんでしたから、私も、モンにお話があるなんてその頃は、まるで知らなかったのです。 ところが1年も経って少しモン語がわかり始めた頃、ある少年に、「キヨコはダネンを知ってる?」と聞かれました。「何それ?」「モンのお話のことだよ」「え〜!モンにお話があるの?」。 少年は、「当たり前じゃない。でも、聞きたかったら、昼間は話さないんだよ。暗くなってからじゃなきゃ」と言うのでした。 
難民キャンプの子ども図書館で、語り手のお父さんを取り囲む子どもたち(写真提供:安井清子氏)
お話は夜にしか話さない・・と言われ、本来は難民キャンプに外国人は泊まってはいけないのに、こっそりと居残ることにしました。難民キャンプには電気もなく、日が落ちると真っ暗闇。その暗闇の中に子供達が集まってきました。そこで一人のモンのお父さんが子どもたちにお話を語り始めたのです。 「ブートォウーオ〜(むかしむかし・・・)」と静かに語り始めたお父さんの声に、子供達が耳をそばだてて聞き入っています。語り出される言葉はもちろん見えませんが、その抑揚のある言葉、語りの深い響き・・・まるで言葉が空中を飛び回って生きているように感じました。聞き入る子どもたちの目には、きっと鮮やかなシーンが見えているに違いない・・・と思えました。昼間は片時ともじっとしていないやんちゃな子供達が、1時間近くのお話にじっと聞き入って、お話が終わった時、「ほーっ」と息をついたのでした。 「これが、民話語りなんだ!」 文字がないから、本がないから、きっとろくなお話がないのだろう・・・と思っていた私にとって、それは目から鱗・・・の体験だったのです。 これを図書館に利用しない手はない!と、それからお話を録音して集め始めました。当時はカセットテープ。テープレコーダーを夕方帰り際に子どもたちに渡すと、夜、家族が語るお話を録音してきてくれました。
テープは300以上になった(写真提供:安井清子氏)
そのテープを昼間に図書館でかけておくと、周りをみんなが取り囲んで聞く。そのうちに若者たちが文字に起こし(元々は文字がないが、アルファベットを組み合わせたモン語の表記法がある)、挿絵を描いて、民話の本作りが始まったのでした。モンの人たちが得意な刺繍で、絵本を作ろう・・と提案すると、刺繍で挿絵を刺した民話絵本も出来上がってきました。 こうして録音した話は、300話以上になりました。
でも、録音も良くない上に、テープの劣化がひどく残念ですが、この難民キャンプで録音したお話から、難民の若者たちの本作りが始まったのです。
本作りに・刺繍作品作りに取り組むモンの若者たちと。(写真提供:安井清子さん)
その後、アメリカやフランスに定住していった人々も多くいます。またラオスに帰還してきた人たちもいますが、元々住んでいた故郷を遠く離れることになって、難民キャンプという囲まれた場所に暮らさざるを得なかった人々にとって、民族に代々語り継がれてきたお話を心の中に持てたと言うこと、それを記録して、自ら本の形にして残したということは、どれだけ貴重なことだったか・・・と思います。(安井清子氏より)
リターン
1,000円+システム利用料
感謝のメール
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3,000円+システム利用料
モン族の民話絵ハガキ1枚と感謝のメール
・感謝のメール
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5,000円+システム利用料
完成した絵本と感謝のメール
・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
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- 申込数
- 26
- 在庫数
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10,000円+システム利用料
完成した絵本1冊とモン族の刺繍ジュエリーポーチとモン族の民話絵ハガキ
・感謝のメール
・モン族の民話ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族の刺繍ジュエリーポーチ
・報告書
をお送りいたします。
- 申込数
- 18
- 在庫数
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- 発送完了予定月
- 2026年9月
30,000円+システム利用料
完成した絵本1冊とモン族刺繍のダブルチャックポーチとモン族の民話絵葉書
・感謝のメール
・モン族の民話絵葉書ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族のダブルチャックポーチ
・報告書
をお送りいたします。
- 申込数
- 2
- 在庫数
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- 2026年9月
50,000円+システム利用料
絵本1冊とモン族の刺繍作品のダブルチャックポーチとペンケースと絵葉書
・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族刺繍のダブルチャックポーチ
・モン族刺繍のペンケース
・報告書
をお送りいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
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- 発送完了予定月
- 2026年9月
100,000円+システム利用料
絵本1冊と『森から生まれたモンの民話』1冊とモン族の刺繍作品のポーチ2つとモン族の民話絵葉書
・感謝のメール
・モン族の民話絵ハガキ1枚
・完成した絵本1冊
・モン族の刺繍作品ポーチ2つ
・『森から生まれたモンの民話』(わくわくトゥンテン舎版)1冊
・報告書
をお送りいたします。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年9月

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