■ 現場の今

第一目標達成の御礼と、次なる修理段階への挑戦

皆様のおかげさまで、クラウドファンディング開始より三週間にして、
第一目標金額を無事に達成することができました。
これもひとえに、一人ひとりの温かいご支援・ご声援の賜物です。
心より厚く御礼申し上げます。

■ 皆様への感謝と、今後への思い

昨今の厳しい社会・経済状況の中、このようにご支援をお願いすることは本意ながら心苦しい思いもございます。
しかしながら、クラウドファンディングを始めてから、多くの皆様より寄せられる温かい応援の言葉や励ましのメッセージに、幾度となく勇気づけられてまいりました。

日々のご支援の一つひとつが、私たちに「この令和の大修理を必ず完遂しなければならない」という強い決意を新たにさせてくれています。
皆様の思いを無駄にすることなく、次代へと確かにこの文化財を引き継ぐため、これからも一歩一歩丁寧に進めてまいります。

ネクストゴールの挑戦は決して容易な道ではありません。
しかし、この大修理が成し遂げられた暁には、きっと多くの人々の心に希望と誇りを届けられると信じています。
どうか引き続き、大安禅寺の歩みを温かくお見守りくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

■ 現場の今

現場では、次の修理に向けた準備が着々と進んでいます。

庫裡 では、解体工事に向けた足場建設のための基壇工事が始まりました。
同時に、専門の設計士の先生方による詳細な調査が行われ、
建具や内部部材の取り外し準備も慎重に進められています。

開基堂 では、基壇石組みの解体に先立ち、
建物周囲の濡れ縁部分を取り外す準備が進んでおり、
いよいよ本格的な修理工事への第一歩が踏み出されました。

本堂 では、完了検査での指摘箇所を中心に、
細部の是正修理が続けられています。
これから引っ越しの段取りを組み来年の落慶法要に向けても準備を進めていきます。

歴史的建造物を次代へ残すための工事は、構造計算・材木選定・伝統工法の継承など、
専門的かつ繊細な工程が連続し、時に予想以上の費用がかかる場面も少なくありません。
それでも、400年近い伽藍を守るため、関係者一同、日々の努力を重ねております。

どうか引き続き、大安禅寺の令和の大修理をお見守りいただき、
ともにこの歴史を未来へとつないでいけましたら幸いです。

今後とも、温かいご支援・ご声援を何卒よろしくお願い申し上げます。

萬松山 大安禅寺
住職　髙橋玄峰　合掌