コミュニティハウスひとのまと一時的な住まいの運営費を集めたい!
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支援総額

4,213,000

目標金額 3,500,000円

支援者
290人
募集終了日
2022年9月29日

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2022年08月09日 15:54

敵をつくらず

※個人情報をぼかすため、ちょっとだけ脚色しています。しかし、事実と大きく逸脱はしていません。

 

ひとのまでは積極的に「相談に乗りますよ」とか「困難事例があれば言ってね」とも言ってはいないのですが、結果的に相談ごとや、所謂、困難事例がやってくることも結構あります。

 

家庭内暴力や虐待など、一見すると被害者、加害者がはっきりしてるような相談なども寄せられるのですが、まずは「敵をつくらず」を心がけて、話を聞いて動いてみることを心がけています。

 

数年前の話です。

 

毎日のように夜ひとのまにこっそり忍び込む高校生の子がいました。

 

僕としては言ってくれればこっそりじゃなくて堂々と入ってもらっても全然構わないのですが、その子は夜に入り込むのを知られたくないのか、いつもこっそりと忍び込んでいます。

 

何度か忍び込んでいる時に出くわしたりもしたのですが、そんな時も「忘れ物を取りに来ただけです。」とか「電気がついていたから消してあげようと思って入っただけです。」とかそんな感じ。

 

「本当に?何か理由があるんじゃないの?」と尋ねてみると「別にないです!」と言ってその場を立ち去ってしまいます。

 

ある日、僕が少しのお金を忘れて帰ってしまった日がありました。

 

それを思い出して、夜ひとのまに取りに向かいます。

 

ひとのまに到着すると玄関先にその高校生がいました。僕とばったり会って、いつもよりかなり動揺しています。僕がお金を忘れていたところにお金はありませんでした。話を聞いてみるとその子が盗っていたのです。(盗った現場を見られたと思ったのか、素直に打ち明けてくれました。)

 

その子は言います。「絶対に家には言わないで!」。

 

理由を聞くと「殴られるから!」とのことです。

 

「お金のことは返してくれたら別に怒らないし、どうしようとも思わないよ。」と伝えると、その子はいろいろ話してくれました。

 

お母さんとお兄ちゃんとその子の3人で暮らしていること。お母さんは夜になると働きに行くのでほぼ毎日夜いないこと。お兄ちゃんは日常的にお母さんとその子に暴力をふるうこと。お母さんがいない夜は暴力が1人に集中するため家にいたくなくて彷徨って、時にひとのまに入って夜をしのいでいたこと。

 

そんな話を聞いて、その子に提案します。「ちょっとお母さんと話してみてもいい?」最初は盗ったお金のことを言われると思ったのか「絶対に嫌です!」と言ってましたが、お金の話をするつもりはないこと。お母さんも暴力に困っているんだったら力になれたらと思っていること。そしてお兄ちゃんも暴力ふるうのに理由があるんだったらお兄ちゃんと仲良くなって一緒に考えようと思うんだということ。

 

そう伝えると、お母さんが仕事から帰ってくる時間を教えてくれました。

 

次の日、お母さんが帰ってくる時間を見計らって家に行きました。「ひとのまの宮田と言いますが・・・」と言っただけで、お母さんは玄関先で泣き崩れました。話を聞いてみると、お母さんはその子が夜ひとのまに出入りしていることを知っていたそうです。

 

本人は言わないけれど、きっと自分が働きに出ている時にも暴力を受けているだろうこともわかりつつ、自分も暴力を受けるのが怖いからわざわざ逃げるように夜働くようにしていたそうです。子どもに聞くと「ひとのまに逃げてるから大丈夫」と言っていたとのこと。

 

「全部私が悪いんです。」と泣き崩れています。お母さんは僕から責められると思ったそうです。子どもが暴力を受けてるのわかっていながら何してるんだって。

 

お母さんに、お母さんを責めるために来たんじゃないよと伝えます。そうじゃなくてお母さんも大変だろうから一緒に考えたくて来たんだという話をします。

 

誰にも言えず、ずーっと一人で抱えてきたそうです。

 

結局、間にいろんな人、いろんな機関も入ってもらって暴力からは解放されました。

 

ちなみにその後、暴力をふるっていたお兄ちゃんとも話をして、お兄ちゃんのしんどさも聞き「でも暴力はどっちにとってもよくないわな。何かあったら俺でよかったら話聞くから連絡してよ。」と言えるところまではきました。その後2度ほどやり取りしたきりではありますが、その後暴力をふるったという話は聞いていません。

 

だいぶ省略して書きましたが、そんなことがありました。

 

この話はきっと敵をつくったらたどり着かなかったところが多くあるように思います。

 

「勝手に入ってけしからん。」とか「お金盗んでけしからん。」とか「暴力の危険があるのをわかりながら逃げるように出ていくなんてけしからん。」とか「暴力をふるうのは問答無用でけしからん。」とか。

 

まずは敵をつくらず。これからも心がけてやっていきたいと思います。

リターン

3,000+システム利用料


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お礼のメール

◆お礼のメールを送ります。

申込数
121
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年10月

10,000+システム利用料


ひとのまの壁にお名前掲載

ひとのまの壁にお名前掲載

◆お礼のメールを送ります

◆ひとのまに来てる子どもがお名前を書いたものをひとのまの壁に掲載させてもらいます。(定期的にfacebookページにて紹介させていただきます)

申込数
118
在庫数
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発送完了予定月
2022年11月

3,000+システム利用料


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ひとのまの壁にお名前掲載

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2022年11月
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