＃6【地域からみた明神社と復興】みこし会会長 阿部一彦

明神社みこし会は、今から40年前に前会長が、昔親父たちが若い頃担いだ神輿が神社にあるはずだから自分達も担ぎたいですと宮司さんに相談し、何十年ぶりに担ぐことになったのですが、なにしろ初めての事で手探り状態で始まりました。

まわりの先輩達も祭りが子供の頃の楽しみだったのかもしれませんね。前会長の同級生や後輩達50人位集まり、みこし会が発足しました。当時は4月の祭りでしたが、子供達が参加できないということで、渡波地区の育成会に相談し5月5日子供の日になりました。15地区から子供神輿が参加し盛大な祭りとなりました。
ところがあの3月11日が…

神社には、渡波の瓦礫が全部集まったかのような光景でした。祭りはもう出来ない、諦めかけましたが神輿堂の中にしっかり残っていた神輿を見た時何年かしたらまた担げる、そのためにも震災を乗り越えなければという気持ちになりました。

神社には全国のボランティアの人達が集まり、少しずつ元気が戻ってきました。
新しい神輿が奉納されましたが、担ぎ手がいない状態の時「私達が担ぎます」ボランティアの人達の一言で担ぐことになりました。まもなく子供神輿が奉納され、地元の幼稚園の園児達に担いでもらい、震災前のにも負けないぐらい盛大なお祭りになりました。

そして今は、5月の祭りを楽しみにしている地域の人達のため、そして私の育った渡波のために、みこし会、子供みこし会、ボランティアの人達と力を合わせ、みこし会新会長として明神社を支えて行きたいと思います。

5月5日、ソイヤ