
支援総額
目標金額 320,000円
- 支援者
- 88人
- 募集終了日
- 2025年1月31日
【インタビュー中編】メロン農家さん
ナマステ!
新潟県立大学国際ボランティアサークルRUENG 服部千寛です。
ご支援いただきありがとうございます。
今回は、昨日に引き続き、ネパールへ渡航し農家さんに行ったインタビューの様子をお届けします。今回のインタビューは、メロン農家のラジェンドラさんです。
ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
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Q:洪水が起こってから畑をどのように立て直してきましたか?
ー雨の後、ビニールトンネルが全部流れてしまいました。山の方でマイクロファイナンスを行うグループを作っているので、そのグループから14%の利子で借金をしました。最初はそのお金で竹を買って、ビニールトンネルを建てました。自分は農業しかしてこなかったので、これからも農業の仕事をするしかないですし、農業以外の仕事はありません。
借金を返せるかは分からないけど、とりあえずやるしかありません。それに、ネパール政府がこうした洪水のときに動かないことを私たち農家は知っています。子供もいるし食べていかないといけないからまずは目の前のことをやりました。
ー政府からの復興支援もないから、ネパールは農家たちにとって大変な国です。1日12〜13時間仕事をしますが食べていくのがぎりぎりで、あまりいい仕事ではありません。
知り合い(親戚)は日本で8時間労働でネパールに仕送りできるほどの額を稼げるのに…。
(※政府や銀行など公的機関からの借金は利子が上がるため、知り合いのグループで資金調達を行うそうです。100mあたりのビニール費用にして、政府系の機関:42,000ルピー、知り合いの融資グループから:37,000ルピーの違いがあると教えてくださいました。)
Q: どうしてネパール政府は動かないのですか?
ー汚職で予算が全部使われてしまうからです。実際の作業で体を動かす農家たちにはお金が渡りませんが、政府と近い仕事をしている人(野菜を販売する仕事、物流関係のバイヤー)にはよりお金が渡ります。
また、金銭的問題から学校を卒業できず(義務教育を終了していない)、計算ができず、農作物を売るときは売る人にお願いしなければいけません。信頼のためにも自分たちでできない部分があります。農家で義務教育を終えている人も少ないです。
(※ラジェンドラさんの場合 最終学歴:10年生(中学3年生くらい))
ネパールでは基本的に12年生までが修了しなくてはいけない年数だそうです。
Q: 農家の人たちはどれくらいの学歴ですか?
ー何年生で卒業というより、ちゃんと最後まで卒業した人はみんな海外へいってしまいます。逆に言えば、ネパールでは国内に残った人が農業をやるので、農家で学校を最後まで卒業した人はいないのでは。
収入が少ないのに、特に私立など教育に高いお金がかかってしまい、給料が低い中で教育を受けさせるのは難しいです。
Q: ビニールトンネルの再建にあたって大変だったことは何ですか?
ー農業を効率化するための農機具がないことや、壊れやすい備品の問題です。
日本の農機具は品質がいいけれど、ネパールで購入できる農機具は海外製の、質が極端に低いもので、壊れやすく、しかしとても高いのでいざ買うとなると大変です。低い給料で日本並みの物は買えません。
※ここで、ビニールトンネルの骨組みとなる足を埋めるため、穴を掘る道具を持たせてもらいました。想像以上に重く、この農具を使って長時間作業を行うのは腰や腕に負担がかかりそうだと感じました。
ー本当は機械があってほしいけれど、そもそもないし、いいタイミングで来ません。
機械がないので、洪水で流れてきたゴミだらけの畑を今の状態に戻すのがすごく大変でした。
問題ばっかりです。
Q:ビニールトンネル一棟の建設にはどれくらいの時間がかかりますか?
ー3人で3日くらいです。(場所、質によって異なるそうです。)
トンネルの足を刺すところを掘るのが一番大変です。掘りやすいところで3日くらいですね。
また、トンネルを作ったとしても、野菜を植えるためにはその下の土地を耕さないといけません。
Q:洪水前後で何か変化したことはありますか?
ーストレスで病気になってしまい、9か月間薬を飲んでいます。
畑がゴミ山みたいな状態になってしまい、いつ、どうやって綺麗にするか考えていたらストレスがかかってしまいました。ちょうど作りたてのビニールトンネルが流されたことがとてもショックでした。
Q:農業を行う環境に変化はありましたか?
ー土が変わってしまいました。赤土(栄養の無い土)が入ってきて、土づくりが大変です。
だから、土もカトマンズから黒く栄養のある土を買ってきました。大雨の前はトラック4回分で足りていたけれど、今(洪水の影響で)土が足りないからトラックにして9回分です。洪水で流れてきた土の中に混ざっているゴミを除去するのが大変でした。
ービニールトンネルも当初15mの予定でしたが、コスト削減のため(借金もしているので)竹の長さを短くしてビニールトンネルを小さめに作りました。土に入った石とゴミを取る作業を最近するようになって、いろいろ変わってしまいました。完全に元のように綺麗にするには2年間くらいかかると思います。
Q:洪水がなければ今は本来何をしている時期でしたか?
ー時間のやりくりが去年より大変です。去年は他のところでもトマトの種を蒔いていたけど今年はこっちだけです。今はトマトの種をまいていて(6日間経過)今日の夜からマルチを取って苗を移します。去年も今の時期は同じようなことをしていました。育てる野菜の種類は特に変わっていません。
ー去年は、新しいチャレンジでメロンを育てており、今年はさらに日本の種類のメロンに挑戦する予定でした。しかし、今は新しいチャレンジの余力がないためメロンは育てず確実なトマトだけにしています。来年メロンもまたできたら良いなと思います。
Q:今後他には何にチャレンジしたいですか?
ーカリフラワー、豆、長豆、キャベツを植えたいです。
これがお金になったら他のものも植えたい。
お金がちゃんと戻ってくるかもわからないから、まずは確実なものを育てたいです。
Q:支援を受けて気持ちとしてはどうですか?
ーとても嬉しいです。借金のこともあってどうしようと思い悩んでいた時に支援の声がかかりました。借金の利子が気持ち的に大きな負担だったので、利子も返済もなく、寄付として支援してもらえるのはとても助かります。
ーネパールでは1個の苗で5キロくらいの野菜になるけれど、日本に比べると種がよくないので収量は少ないです。また、日本だとブランド化したり、政府で種子登録や品種登録をしているけれど、ネパールの大きな野菜市場は値段がすべてで品質や産地を気にしません。そこに対する政府の考えもよくないです。
売るためとなるとみんな農薬をガンガン使うのでオーガニックの野菜を食べるのは難しいです。ネパールでもオーガニックの認証はあるけれどその認証を取るのが難しいです。ほとんど取っている人はいないし、意味がありません。
日本では認証のおかげで高く売れるけれど、ネパールでは質の良く減農薬で育てた野菜も、農薬を大量に使った野菜も全部同じ場所で、同じ野菜として売られてしまいます。
Q:農薬を使うことと支援との関係はどうなっていますか?
ー自分で食べることを考えると健康のためにオーガニックはすごく利益があるけど、売ることを考えると何も利益がありません。どこの組織からも評価されないし、政府が何かしているわけでもないので。売ることを考えるとオーガニックに意味がなく、(オーガニックに対して)支援をしてもされても何も利益がないと思います。
まず、品評会がないことが課題です。インドの農薬づけのトマトが来たりするけれど、その野菜とネパールのオーガニックのものを比べる場所がないと…。
最後までご覧いただきありがとうございました!
明日も引き続き、同日にインタビューを行った農家さんのお話をお届けします。
ぜひご一読ください。
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