【 のと復興・田鶴浜 】建具のチカラで町づくり!歴史と文化を継いで
【 のと復興・田鶴浜 】建具のチカラで町づくり!歴史と文化を継いで

支援総額

2,364,000

目標金額 1,000,000円

支援者
97人
募集終了日
2025年9月28日

    https://readyfor.jp/projects/tatsuruhama-kumiko?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2025年07月29日 16:28

【 得源寺 】倒壊した釣鐘堂の解体作業を行いました。

7月27日の10時より始まりました釣鐘堂の解体作業。

副住職の計らいもありお寺の総代さんにも見守って頂きながら、引き上げ作業を実施いたしました。

 

プロジェクトページにも記載しておりますが、土台になっていた石垣が崩壊したことにより倒壊した釣鐘堂。

名工の宮大工が建てただけあって一部破損はありましたが、転がった後も形はキレイに保っていたそうです。

 

今回返礼品を作るため、その資材として釣鐘堂の一部を使用させてもらえる許可をいただいたので、『たつるはま未来会議』のメンバーが集結。

 

【 美しすぎる彫刻の数々 】

まずは貴重な作品の保護から始まりました。

田鶴浜の家々には建具技術で拵えた欄間が入っているところも多く、大座敷には様々な組子を見ることができていました。

その中で時折見られる彫刻に、宮大工・柴田真次の作品もチラホラしていたと聞きます。

 

なんと!得源寺の釣鐘堂には、その彫刻が多く装飾されていました。

今後お寺再建をする際にも利用できればと大切に外させて頂きました。

 

 

使用されている部材はケヤキ。

大正8年に建てた当時は。大きな機械や動力もない中、運搬から製材・彫刻までとなると気が遠くなる作業だったと思います。

 

木は通常、柔らかく腐りやすい白太と、硬くしっかりとした部分の赤太に分かれます。

釣鐘堂はドコの部材を見ても赤太で作られており、それだけ巨大な御神木級の材料で作られていたのだと感心せざるを得ません。

 

【 晴天を突き抜くカケヤの音 】

カーン・コーン・カーン・コーンと大きな木槌で叩きながら解体していきますが、宮大工が刻んだ組手(複雑なホゾ)はそう簡単に外れてはくれません。。。吹き出す汗は、蛇口が壊れた水道のように止まらないほど過酷!

 

ご近所さんは、その止むことのない音に惹かれて見にきてくれた方もいたとか。

次第に体力も握力も無くなっていきますが、これまで105年ほど地域で愛されてきた大切な想いにお応えするためにも火事場のクソ力がみなぎります◎

 

 

 

仕口(木材を接合するために刻まれたホゾ)が外れた時に聞こえた歓声と拍手は何よりのご褒美でしたね。

見守っていただいたおかげで、一つ一つと時間はかかりましたが分解することができました。

 

さすがは宮大工の匠の技!

複雑な継手で木を組んでからも「契り」や「貫」などで堅牢に継いでいました。

これはそう簡単に壊れることはありませんね。

 

 

 

【 驚嘆する技に魅せられて 】

ご参加いただいた総代の方や、応援で駆けつけてくれた大学生の皆さん。

安全のため危険な作業はできませんでしたが、広場に部材を下ろした後は分解作業をお手伝いしていただきました。

 

このプロフェッショナルな技術を見てしまうとウズウズして来ますよね ♪

もう触らずにはいられないのは頷けます。

 

 

 

 

改めて見ても、大鋸や斧・生反りや鉋・鑿や小刀など手工具がメインの時代に建てられたとは信じ難い代物です。

 

【 次世代へと形を変える 】

バラバラに解体された釣鐘堂。

私たちが次の世代へと繋ぐのは掛時計として形を変えます。

 

得源寺さんは本プロジェクト前にお見舞いをくれた方々への御礼として数珠も作られていたそうです。

田鶴浜にゆかりのある彫刻家の方も柱を使用して作品を残すとか...

 

これまで愛されてきた分だけ次の100年も末長く愛される宝として、そして田鶴浜が誇る宮大工の技を未来へと残すためのシンボルとして使っていただけることを願うばかりです。

 

 

 

解体した部材は、同じ田鶴浜町内にあります『秋山木材』へ。

田鶴浜では古くから親しまれている町の製材所。...ホント頼りになります!

 

渡されるバトンは田鶴浜町内の事業所のご協力のもと、手から手へと職人さんで繋いでいきます◎

 

余談ではありますが、私が修業時代に人間国宝である大西 勲 先生からいただいた言葉があります。

『名人のような仕事はしなくていい。一つ一つの工程を正確にこなし、丁寧に積み重ねていった先に、達人と言われる仕事になるもんだ』

 

この言葉のように今回のプロジェクトは、時代を超えて田鶴浜の歴史・文化や想いも全て、返礼品に繋いでいきますよう取り組んでいきたいと思います。

 

お手元にお届けされる日を楽しみにお待ちくださいませ。

 

-------------------------------------------------------------

 

著作権の関係上、掲載はできませんでしたが、本日29日の北國新聞・朝刊に大きく掲載して頂きました。

ご覧いただける方は是非チェックしてみてください。

 

次回、活動報告は8月9日に開催されるイベント出店の様子をリポートしたいと思います。

 

 

筆者:プロジェクトリーダー 高畑圭介

 

 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000+システム利用料


【 寄付コース 】 感謝を込めてスタッフからのお礼

【 寄付コース 】 感謝を込めてスタッフからのお礼

● たつるはま未来会議のスタッフからのお手紙

ご支援いただけたご縁に感謝を込めて、直筆でお届けいたします。
※ プロジェクトの活動報告も楽しみにしてください。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


【 応援・購入コース 】 組子コースター・体験キット

【 応援・購入コース 】 組子コースター・体験キット

● 田鶴浜建具が考案した組子コースター(1点)

倒壊した鐘楼をアップサイクル!
田鶴浜で活躍していた名工・柴田真次が見立てた貴重な木材に想いを馳せながら組子コースターを作ります。

時を越えた歴史の趣を感じながらモノづくりを楽しんでください。
※スタッフの作成手順動画をご覧いただきながら作ります。

◇返礼品詳細
素材 : 釣鐘堂に使用されていた能登ヒバを再利用。
内容 : 組み立て前のパーツ状態でパッケージ。
サイズ : 直径80mmくらい

申込数
30
在庫数
完売
発送完了予定月
2025年10月

3,000+システム利用料


【 寄付コース 】 感謝を込めてスタッフからのお礼

【 寄付コース 】 感謝を込めてスタッフからのお礼

● たつるはま未来会議のスタッフからのお手紙

ご支援いただけたご縁に感謝を込めて、直筆でお届けいたします。
※ プロジェクトの活動報告も楽しみにしてください。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


【 応援・購入コース 】 組子コースター・体験キット

【 応援・購入コース 】 組子コースター・体験キット

● 田鶴浜建具が考案した組子コースター(1点)

倒壊した鐘楼をアップサイクル!
田鶴浜で活躍していた名工・柴田真次が見立てた貴重な木材に想いを馳せながら組子コースターを作ります。

時を越えた歴史の趣を感じながらモノづくりを楽しんでください。
※スタッフの作成手順動画をご覧いただきながら作ります。

◇返礼品詳細
素材 : 釣鐘堂に使用されていた能登ヒバを再利用。
内容 : 組み立て前のパーツ状態でパッケージ。
サイズ : 直径80mmくらい

申込数
30
在庫数
完売
発送完了予定月
2025年10月
1 ~ 1/ 10

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る