マキノジン新商品新高梨フレーバーを造りたい。深掘り物語part ３

～高知の片田舎でなぜクラフトジンをつくるのか～

 

四国の西端に位置する高知県佐川町。

山あいの静寂を切り裂くように、風は吹き抜ける。

そこには、400 年の歴史を誇る司牡丹酒造の蔵が佇み、その片隅に、時を止めたかのような蒸留器がありました。

10年以上も眠り続けていた、いわば「ポンコツ」と呼ぶに相応しいその機械に、もう初老の年齢にさしかかったバーテンダーである私は心を奪われてしまいました。

 

私は、高知市帯屋町で「ダンディズム土佐 BAR クラップス」を営む、45 年のキャリアを持つバーテンダーです。

『表したいのは土佐の心意気、大切にしたいのは土佐のおもてなし』をモットーに、県産品の果実を使ったオリジナルカクテルで、多くのお客様につかの間の安らぎと明日への活力を提供してきました。

 

しかし、私の心には、満たされないものがありました。
長年の経験と技術、そして土佐の豊かな自然への愛。それらをすべて注ぎ込める、新たな挑戦が欲しかったのです。

 

やがて、、運命とも言うべき出会いが訪れました。
司牡丹酒造の倉庫で、私は眠れる巨人を発見しました。それは、時代遅れとも揶揄さえる古い蒸留器でした。
しかし、私の目には、その古びた姿の中に、秘められた可能性が輝いて見えました。

 

「Old but not obsolete！」

 

私の脳裏に、その言葉が響き渡ります。
古びているが、決してポンコツではない。この蒸留器には、まだ、何かを成し遂げる力がある。

私はそう確信しました。

私は、この蒸留器を使って、高知県初のクラフトジンを造ることを決意しました。
そして、そのジンを「マキノジン」と名づけることにしました。

それは、佐川町出身の世界的植物学者、牧野富太郎博士へのオマージュであり、博士が愛したスエコザサをキーボタニカルにして高知の豊かな自然が育んだ数々の植物を厳選し、司牡丹の焼酎古酒をベースに、独自のクラフトジンを創造していくことです。

しかし、道のりはとても険しく大変なものでした。

古い蒸留器は、現代の技術とはかけ離れており、私のバーテンダーとしての技術と経験、そして情熱が試されました。

何度も失敗を重ね、何度も心が折れそうになった。だけど私は諦めませんでした。
土佐人魂が、私を突き動かしたのです。

 

「世界一のクラフトジンを作る！」

 

私は、高知の未来を見据えていました。それは、単なるジン造りではなく、高知の豊かな自然、そして人々の温かいおもてなし心を世界に発信する、壮大なプロジェクトでした。

 

マキノジンは、単なるお酒ではなく、私の半生、そして高知の魂を込めた、奇跡の産物なのです。

 

そして、この物語は、クラウドファンディングという新たな舞台で、多くの人々と共有することで成し遂げられます。

 

 新高梨という、高知を代表する和梨のフレーバーを追求する新たな挑戦。
それは、不可能を可能にする、私の情熱の物語の新たな第一章の幕開けでした。 

高知の片田舎から、世界へと羽ばたくマキノジンの物語は、今ここから始まったばかりです。

私に皆様のお力を貸して下さい。
皆様ひとり、ひとりのご支援が私を勇気づけます。
皆様の夢と共にマキノジン新高梨フレーバーを世界一のクラフトジンに育てていくことにご協力ください。

 

▼詳細・ご支援方法は下記からご覧いただけます。
https://readyfor.jp/projects/ginmakino-nitakanashi
支援募集期間：7月31日(木)23時まで