消防にレスキューされた白猫さんも、シェルター入居予定

昨年９月下旬の土曜の夜、消防と警察が出動し、空きビルとなっていた銀行の元社員寮の地下から助け出された白猫さんも、シェルターの完成を待って、入居します。

 

 

その時のいきさつです。「どこかで猫の鳴き声が聞こえるので、探していたら、銀行の寮だった空きビルの外の地下に猫が落ちているのが見つかった。助けてあげて！」と千代田区の住民から相談が寄せられました。ボランティア２名がキャリーバッグ、捕獲器、タモ網等の用具を持って現場へ。白猫の姿は確認できましたが、私たちが降りることのできない３メートルほどの高さでした。

 

 

 

消防署に通報したら、レスキュー隊が到着。しかし「自分たちも許可なく立ち入ることはできない」とのことで、警察が呼ばれました。夜の闇が迫り、大雨と雷鳴の中、警察も到着。サーチライトで照らしながらレスキュー隊が下へ降り、夜７時３０分、白猫は確保されたのでした。

 

 

 

連携協力する苅谷動物病院グループ・三ツ目通り病院に搬送された白猫さんは、女の子（未手術）、当時、推定５カ月、体重１．３kg、脱水。背骨やアバラ骨が触れるほど痩せた状態で、一定期間栄養失調が持続することによって起きる脂肪組織の減少や筋力の低下などがみられました。「猫の鳴き声は１カ月近く前から聞こえていた」との住民の話もあり、白猫さんは、あわや餓死・衰弱死するところだったのです。

 

そのまま入院・治療が行われていましたが、今ではすっかり元気になりました。病院のスタッフに遊んでもらい、のびのび過ごしています。リフォーム工事が完成したら、シェルターに入居してもらう予定です。