支援総額
目標金額 7,500,000円
- 支援者
- 199人
- 募集終了日
- 2025年11月7日
【残り10日】15年間で、変わったもの、変わらないもの / 15年ぶりのシリア訪問記 #5
こんにちは、Piece of Syria代表の中野貴行です。
日頃から私たちの活動を応援いただき、ありがとうございます。
全8回でお届けしている「活動の歩みとシリア訪問記」も、いよいよ後半に入りました。
今回は15年ぶりに訪れたシリアで見た、“変わったもの、変わらないもの”についてお伝えします。
● 15年ぶりのシリアへの里帰り
「いつシリアに帰って来るんだ?」
たくさんのシリア人の友人から僕に連絡がきました。「待ってるぞ」「もう大丈夫だ」と。
2024年12月、アサド政権が崩壊し、暫定政権のもとで復興の兆しが見え始めました。
シリアに帰る人々や、SNS上で観光客が戻りつつある様子も見られる中で、僕ももちろんシリアに帰りたい気持ちはありましたが、治安の不安が残っていました。
そんなとき、トルコ在住のシリア人NGOスタッフの何人かが「シリアでは、僕が一緒に移動するよ」と声をかけてくれました。
また、「イスラム教徒にとって大切なラマダン(断食月)は気持ちも高ぶる時期なので、避けたほうがいい」とのアドバイスも受け、ラマダンとその後の祝日イードが明けた2025年4月、ついに15年ぶりにシリアを訪れました。
入国直前まで、シリア人の友人から安全情報をもらい、細心の注意を払いながら首都ダマスカスへ。「本当にシリアに入れたんだ」と、不思議な気持ちでした。
シリアの風景は懐かしく、そしてやはり美しい。
世界で最も古いモスク「ウマイヤド・モスク」に足を踏み入れた瞬間、「世界中の人がここに来てほしい!」と思うほどの美しさに胸が震えました。ふと目が合った男性に挨拶し、「素晴らしいですね」と言うと「本当に…。俺は10年ぶりにシリアに帰ってきたんだ。言葉にならないよ」と、目を輝かせながら返事をしてくれました。
● 街並みから見えてくるもの
首都ダマスカス市内は、夜でも電気が灯り、建物の破壊もそれほど多くはありません。
商店街(スーク)に行くと、買い物客で賑わっていました。
「戦争があった国」であることを、一瞬忘れてしまうような日常の光景です。

しかし、車で20分ほど移動するだけで、全ての建物が廃墟となった街が広がります。車の窓から見える景色は、どこを見ても壊れた建物ばかり。風の音だけが耳に残り、言葉を失いました。
そんなボロボロの建物の中にも、ベランダに洗濯物が干してある部屋がいくつかありました。家賃が高騰し、他に住む場所がないため、崩壊の危険があっても住み続けるしかないのだそうです。

イラク国境近くのデリゾールという街では、さらに広範囲に破壊の跡が残っていました。
廃墟となったマンション、病院、教会、遺跡…。
特に、銃弾の跡が壁一面に残る学校に足を踏み入れたとき、そこにかつてあった日常を忘れてしまいそうになります。

●厳しい生活。でも変わらない優しさ
戦争前後でたくさんのものが変わりました。その一つは物価です。
僕が以前、シリアにいた頃、市内バスの運賃は25ポンドほどでしたが、現在は約3,000ポンド。もちろん、為替レートも大きく変わっているので、単純な比較はできませんが、それでもあらゆる物価が上がっているのは事実です。
一方、給与は追いついていません。先生の給与が35〜75ドルくらいだと聞きましたが、ファラーフェル(ひよこ豆のコロッケ)のサンドイッチが1ドルほどでした。家族を養うことは簡単ではありません。
戦争前は、99.6%近い就学率で、路上で子どもの物売りを見ることはありませんでした。しかし今では、ゴミの中から換金できるものを探す子どもたちや、信号待ちをする車の窓を拭いたり物を売って働く子どもたちを、あちこちで目にします。
タクシーの運転手さんに「子どもたちが学校に行ってるの?」と尋ねると、「子どもたちも働かないことには生きていけないよ」と返ってきました。
僕の友人の先生も、小学校で働くだけでは足りず、塾を2つ経営し、朝から晩まで働くことで、ようやく家族を支えられると言っていました。
● それでも変わらない人々の優しさ
戦争前の豊かな日常とかけ離れた厳しい現実を目の当たりにしましたが、それでも前を向いて生きていこうとしている人々に出会いました。
そして、以前と変わらず「ご飯を食べていきな」とご馳走を準備してくれたり、「昨日、カフェで会ったな!」と買ったばかりのパンを手渡してくれたり、温かく優しいシリアの人たちの心に触れました。
そんな強く、優しい人たちのために、自分のできることを積み重ねていきたい・・・改めて感じる日々でした。
次回のニュースレターでは、皆さんのご支援で運営するSAKURA幼稚園の様子についてお伝えします。どうぞお楽しみに!
お読みいただき、ありがとうございました!
Piece of Syria
中野 貴行
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<過去の記事>
①小学生の夢から始まった僕の国際協力
https://readyfor.jp/projects/syria2025/announcements/400446
②あなたのおかげで夢が持てた
https://readyfor.jp/projects/syria2025/announcements/400464
③一人の挑戦から、皆の挑戦へ
https://readyfor.jp/projects/syria2025/announcements/400532
④「また行きたい国にする」と団体名に込めた思い / 15年ぶりのシリア訪問記 #4
https://readyfor.jp/projects/syria2025/announcements/400871
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